デキる社長が「オレの社員」という言い方をしないのはなぜか?

昔に比べるとだいぶ減りましたが、自社の社員さんを「オレの(私の)社員」と言う社長がいます。
僕の父がそうでした。
父は昭和4年生まれ、昔の人ですのでそういう意識が強かったと思いますが、子どもの頃、僕はそれに違和感を感じていました。

「父ちゃんのものなの?」

「オレの会社」という表現もそうです。
法的にはオーナーに所有権がありますが、自由闊達な会社って社長に所有意識が薄いと思います。
全ての結果責任は自分にある、しかし会社はみんなの財産という意識です。
会社も社員も、すべて社長のもの…そんな意識の社長のもとで働く人は奴隷と一緒、僕はそう感じています。
きっと管理が厳しく一挙手一投足を縛られていると思います。

その人の世界を図解するとこう。

でも、それを責めることはできません。
だって、全責任を負って経営をしているのだから、そう思うのも当然だと思います。
その欲によって会社を大きくしてきたわけですから。

しかし、もし会社が行き詰まり、自分1人の力では立ち行かない、そんな局面に入ったら見直すチャンスだと思います。

僕には社長になった時から所有意識は薄かったです。
僕がデキた人間というわけではなく、3代目だったからです。それは時として甘さも生みました。
「みんなで経営する」という考えを、「責任はみんなにある」と履き違えた時期もありました。
全ての結果責任は社長にしかありません。

責任は負うが所有意識が薄い社長の世界を図解するとこんな感じだと思います。

「自分は社長と言う役割を授かった」…そんな感覚です。
偉いわけではない。
社員と同じように1つの役割を背負っていると認識しているのです。
僕の知り合いにもそんな感覚で経営している方がいますが、素の自分でいて非常に魅力的な人が多いです。
職場も自由闊達です。

さらに、進んだ社長も知っています。
僕の書籍でも紹介した岩手県一関市にある京屋染物店の蜂谷悠介さんや、岐阜県でヘナ専用美容室を経営する、武藤 花緒理さんがそうです。

彼らの世界は「社会の中の自社の役割」という広い視点、上位視点で自社の位置づけを見ています。

図解するとこう。

「この社会の中にあり、どんな役割を担っているのだろうか?」という高い視点から自社事業を観ています。
自社を社会のものと捉えているわけです。

そこで働く社員さんの中には、「役割を担って存在する自社の中にあり、自分は何を担うのかか?」と感じる方がいます。
ガッチリと管理されていないから、中立なスタンスで浮いているからそんな事を感じることができるのだと思います。

すると、自然とすっと、その役割が自分と同化します。
とても不思議な感覚です。

無理をして作り上げるのではなく「なる」という感覚です。
自社が、自分が活きているという感覚よりも、全体の中にあり「生かされている」という感覚は、こうした視点で自社、自分を観た人が到達するミッション観なのだと思います。

役割があるから必要とされ商売が繁栄する、とても力学的に合理な経営だと思います。

たまにで良いから、自社を、自分をそんな視点で見つめ直すと良いんじゃないかと思うのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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