工夫、改善をする時は、足すのではなく「足さなくても上手くいく方法」を考える

工夫とは「付け足す」ことではなく「足さない」ことが大事だと思います。
より良くしようとすると、つい、これまでに無かったものを加えたくなりますよね。
でも、これが経営を複雑にする要因になると思うのです。
複雑なものは運営が難しく、なかなか成果が出ません。

何か着想する時には、「加えなくても上手くいく方法はないか?」と考えることが大切じゃないかな?と考えています。

足すと経営が複雑になり成果が出なくなる

以前に、日本サッカーの元監督、岡田武史氏がこんなことを言っていました。

戦略は常にシンプルに考えることが大切だ。サッカーで一番シンプルな戦略は、フィールドのど真ん中をドリブルしてシュートすることだ。しかし、敵さんがそうはさせてくれない。だから工夫が要るのだが、できるだけ原点で考えるようにしている。凝ったものを作ろうとしないことだ。

これを聞いて、経営も同じだと思ったのです。
商売の一番シンプルな形は、商品を作る、あるいは仕入れて並べて、お客様が「これください」と言って買ってくれることです。
しかし、ライバルがいるし、現代のお客様は目も舌も感性も肥えているから、そうは行きません。
でも、凝ったものを作ろうとすると策に溺れることになると思います。

人材育成や組織開発にも言えます。
例えば、社員のモチベーションを上げたいと思ったとします。
その時に、「モチベーションを上げなくても上手くいく方法はないか?」と考えることはないか?と考えます。

ある会社では、「ヤル気がない社員ばかりでも売れるようにできないか?」と考え、売れる仕組みをつくりました。
するとモチベーションが上がりました。
売れると楽しいからです。

モチベーションを上げるために、精密な評価制度を作ったり、社員を称賛する表彰制度を作りたくなりますが、それらは手間もコストもかかります。
複雑だから不具合も生じ、例えば評価制度の場合、「評価に納得できない」なんてことが起こり逆効果に陥ることも多い。
納得性の高い評価制度に改良するために、さらに労力とコストを投入しなければならなくなります。

別の仕事をしろよ!って感じですよね?

足すのではなく「足さなくても上手くいく方法はないか?」と考える

指示ゼロ経営には管理がありません。
僕自身が、管理されるのも、するのも嫌いだったので「管理をしなくても上手くいく方法はないか?」と考えてきました。

そこで考えました。
そもそも、なぜ管理が必要なのか?と。
その理由は…
・管理をしないとサボる。
・管理をしないと不正が起きる。
・管理をしないとバラバラになる。

そんな理由でしたが、それに疑いを持ちました。
だって、僕自身は管理されなくても、そういうことにならないからです。
多くの社員も管理されずとも、しっかりやるしバラバラ好き勝手になることはなかった。
なぜサボらない、不正をしない、バラバラにならないかと言えば、「会社が好きだから」という理由でした。
自分の人生に欠かせない存在になっていたのです。

本当に会社が好きになると、サボっている仲間を注意します。
不正が起きたら怒ります。
バラバラにならないように、全体を観て調和を心がけます。

では、なぜ会社が好きかと言えば、指示ゼロ経営では「物心両面で豊かになる」ことを本気で考えているからです。
スローガンではなく経営の目的に置いています。

物心の「物」は稼ぎです。
賃金制度は社員の年収をがんばり次第で、いかようにも増やせるようになっています。

「心」は社員個々が持つ個性や特性が仕事で活き、「私ってイケてるじゃん!」と思えることです。
個性を活かそうと無理はしていません。
稼ぐために、それが最良の方法だから、自然と自律的にこれが実現します。

僕は社員のモチベーションを上げようと意図したことはありません。
みんなサボらないし、助け合い、学び合い、みんなが達成するから評価制度もありません。

とてもシンプルな経営をしているから、余計な仕事がなく、勤務時間も短い。
残業がないから、早く家に帰って家族と豊かな時間を過ごし、「物心両面で豊かになる」という真の目的が果たせるようになります。

経営には工夫が必要ですが、足すのではなく「足さなくても上手くいく方法はないか?」と考えるのが良いと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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