社員の主体性が足りないのは、リーダーがいつも率先垂範するから

みんなが傍観者を決め込むのは、いつも率先垂範するリーダーに依存しているから

率先垂範はリーダーの美徳として扱われています。
人の先頭に立って物事を行い、模範を示すことを言いますが、僕は、これだけでは人は育たないと考えています。

その理由は、リーダーがいつも真っ先に動くことを部下が学習すると、リーダーに依存して自分で解決しようとしないからです。

少し前に、Twitterで興味深いマンガが紹介されていました。

火事になったのに誰も消防に119通報しなかったというストーリーですが、その原因は、みんながみんな「誰かが通報してくれるだろう」と傍観者になっていたからです。

マンガの中でも、1960年台にニューヨークで起きた有名な殺人事件を紹介しています。
白昼に起きたその事件は、目撃者が38人もいたのにも関わらず、誰も通報をしなかったというのです。
その理由も「誰かが通報するだろう」と思い、全員が傍観者になっていたからだと言います。

職場でも、「誰かがやるだろう」と傍観者を決め込む人がいますが、これが全員となると、これはリーダーの振る舞いに原因があるとしか考えられません。

原因は2つあると思います。
1つは、失敗を咎める風土がある
もう1つは、いつもリーダーが率先して動いているからです。

リーダーにしか解決できない課題であれば話は別ですが、そうでないのに、みんなが傍観者を決め込むのはリーダーに依存しているからです。

「どうせリーダーが動くだろう」と。

これでは強い組織にはなりませんよね。

即刻、対応が必要だと思います。

教えなければ解決できない課題の場合、個々ではなく集団の学び合いを促す

指示ゼロ経営が進むと、部下が自分の分野を開拓するので、リーダーが率先垂範をする機会はほとんどなくなります。

しかし、こんな質問を受ける事があります。
「リーダーにしか知らない事だと、動かなければ何も始まらない」
「何も教えなくてできるようになるはずがない」

それはその通りです。
それで熟達するのであれば、僕は学校に行かずして三角関数が解けたはずです。

知らない事はできない、自明の理です。

しかし、普段の職場で、そんな場面はあるでしょうか?
ほとんどないと思います。

多くの場合、自分たちで知恵を出し合い考えれば解決する事なのに、リーダーが口を挟み、率先垂範するから部下が育たないのです。

例えば、クレームが来た時に、真っ先にリーダシップを発揮してしまうのです。
部下にとっては頼もしいリーダーかもしれませんが、リーダーがいないと課題が解決できない弱っちいチームになってしまいます。

仮に、まったく新しい知識がいるような課題で、その策をリーダーしか知らなかった場合は教えなければなりません。
教える時は、原則、個別指導をせずに集団に対し教えることが必要です。

もしその後に、集団内の誰かがリーダーに質問をしてきても、教えません。
「仲間に聞いてみた?」と突き返すのが指示ゼロ経営の正解です。
仲間に聞いた上で分からなかった場合、集団で質問に来るはずです。
その場合は教えます。(ほとんどないですが…)

もし、それでも1人で質問に来たら、まだチームが育っていない証拠と判断できます。
仲間の質問に答えられないのに、それが気にならないわけですから。

さて、これまで美徳とされてきた率先垂範が、自律型組織においては例外だということがお分かりいただけましたでしょうか?

部下から考える機会を奪っているのは、リーダーの思い込みかもしれません。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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