平成の時代に翻弄された僕が、今、感じていること

今日は平成最後の日です。
テレビを付けると、天皇陛下の退位の儀式が放送されています。
なんだか厳かな気持ちになりますよね。

僕は平成時代、23年間、経営者をやってきました。
時代が移り変わる過渡期を社長として過ごしてきました。

平成元年の時、僕は高校生でした。
バブル経済真っ盛り、世の中が浮かれていた事を今でも覚えています。
まさか、その6年後に社長に就任するなんて夢にも思っていませんでした…

第二次ベビーブーム世代で、人口が多かったから受験が大変だったのですが、先生からは「今、苦労しても社会に出ればバラ色だ」と言われました。
でも、大学卒業時には「就職氷河期」でした。

いまでも鮮明に覚えているのが、就活で訪問した会社の人事部長の言葉です。

「僕が就活をしていた時期もオイルショックの頃で、すごく苦労した。皆さんも大変だと思うが、景気は循環するから、今、辛抱すればやがて良くなる」

その時から5年ほど経った時に、その部長の認識が間違いであることが分かりました。

その方は、経済成長期の大きな波の中での景気循環を言っていたのですが、世の中は成長期から成熟期に完全に移行していたのです。

時代が変わった事を肌で感じたのは2000年の時です。
成熟社会では、パイの奪い合いが激しくなります。だから「勝ち組、負け組」なんて言葉が登場しました。
勝ち組に入った企業も、市場の縮小で大変な思いをしました。

経済成長期を支えた2人の偉人、松下幸之助氏と本田宗一郎氏が死去したのは、それぞれ1989年と1991年でした。

時代が経済成長期から成熟期に移り変わる頃に、成長期を支えた経営者が亡くなったことが時代の変わり目の象徴に思えたのです。

内閣府が毎年行っている「国民生活に関する世論調査」の中に、「これからは心の豊かさか、まだ物の豊かさか」という調査があります。

平成元年に心の豊かさと答えた割合は49.3%でしたが、平成30年には61.4%に増えています。

しかし、心の豊かさとは何か?はまだハッキリしていないと思います。
輪郭だけが浮かび上がってきている、そんな状態だと思います。

バブル経済の頃、ブランドブームが起こりました。服にはブランド名がデカデカとプリントされているものが多かった。
今、そんな服を着ていたら恥ずかしいですよね?(笑)

当時の心の豊かさは「優越感」だったと思います。
自我の発達で言えば、後期自我の欲求です。

自我が成熟すると、他者との比較で得られる満足には興味がなくなると言います。
自分軸の価値観を持ち、それに立脚した生き方、生活スタイルを選択していきます。

平成の30年間をかけて、生活者の自我が変化してきたのだと思います。

そして新しい時代が始まる。

新聞やニュースを見ると、令和の時代の様々な予測がなされています。
それが当たるのかどうかは分かりません。

ただ、1つ言えることは、予測に頼ることは危険だということです。
変化が激しく正解が分からない、曖昧な時代は、これからが本番を迎えるからです。

どんな時代になっても、変化に応じて変幻自在ができる「柔らかい会社」にすることが確実な方法だと思います。

さて、またテレビに釘付けになります。

皆さんも素敵なゴールデンウィークをお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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