挑戦意欲が高い社員が多い企業が持っている、責任に対する思想

責任を取らされる企業には挑戦意欲が高い社員は育たない

「責任を取る」という不思議な言葉があります。
なぜ僕が不思議に感じるかというと、不祥事以外で責任を取った人をほとんど見たことがないからです。
ごく一部、見たことがあります。
新しいプロジェクトを立ち上げた管理職です。プロジェクトは失敗に終わり、その後の昇進に影響しました。
でも、それは取ったのではなく「取らされた」ですよね…

その会社には挑戦意欲を持った人は皆無です。
当然ですよね?
失敗して罰せられるのだとしたら「挑戦しないほうが利口」となります。

シリコンバレーのベンチャーキャピタルでは失敗経験のない人(企業)には投資をしないという基準があるそうです。

失敗を奨励する文化が企業に活力を与える…そう確信を持っています。

失敗による罰は上司によって下されるばかりではありません。
一番、多いケース、しかも厄介なケースは「仲間内から実体のない罰」を受けることです。

例えば、お客様からクレームが来たとします。
すると、チーム内に「誰のせいか?」という話が立ち上がります。
ある人は「私は関係ない」という態度をとる。
ある人は傍観者になる。

自分の身を守るために、何とかして犯人を探そうとします。
犯人が見つかると安心します。
別に具体的な罰があるわけじゃない、「あの人が原因」と犯人にさせられる罰です。

こういう事、ありますよね?

どうしてそうなるかと言うと、責任に関する定義が曖昧だからです。

チームで課題に取り組み、1人も見捨てない意識を持つ

指示ゼロ経営には責任の形態が3つあります。
1、取る責任
2、果たす責任
3、取らされる責任

3は論外です。
1の取る責任はリーダーにしか負えません。しかし、多くの場合、取ることはありません。
もし、昇進に影響したのならば、それは3の、責任を取らされたということです。
僕は新規事業で失敗した経験が2回あります。
大きな金額をスッてしまいましたので、しばらくの間、役員報酬を減らしました。
それは1の責任ですが、資金に余裕があればやらなかったと思います。

指示ゼロ経営ではスタッフに「果たす責任」を求めます。
しかも、個々ではなくチームに対してです。

チームを結成する目的は1人ではできない事を遂行するためです。
物理的に1人ではできないということもありますが(手足として必要)、今の時代の経営は知恵が求められるので、創発(ワイガヤ)が欠かせません。(頭脳として必要)
三人寄れば文殊の知恵の経営です。

ワイガヤを行うためには「チームとしての」課題が必要です。
1人では達成できない、共創・協働しないと達成できない課題です。

メンバーにとって、チーム課題を達成するための最高の方法は、助け合い学び合うこと…1人も見捨てないことです。
それがチームにとって、そして1人1人が得をする一番の方法です。
※「1人も見捨てない」という概念は、指示ゼロ経営が多大な影響を受けた、上越教育大学の西川純教授の『学び合い』(二重括弧で表記)の根本思想と手法です。

これが本当に理解されると、先ほどのクレームの例の「私には関係ない」という態度は減ります。
私には関係ないという態度は、自分は出来ているから良い…部分最適の発想です。

全体最適の視点がある人は、自分だけが良くても全体が良くならないことを理解しています。
そして最終的に自分も得をしないことも。

「1人も見捨てない」が行き着く先には「果たす責任」だけが残ります。
自分たちで考え行動して、困っている人は支援する、その変化や結果を自分たちで検証して次につなげていく…この繰り返しを諦めなくなるわけです。

1人では怖くて挑戦できない人が多いと思います。
1人ではアイデアが出ないし、途中で諦めてしまうかもしれません。

「チームで責任を果たす」…これが挑戦意欲が高い社員が多い企業の責任に対する考え方だと考えます。

それでは今日も素敵な1日を!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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