「給料をもっと増やして欲しい」と言われた時に社長はどう対応すべきか?

よく「社長は孤独」と言いますが、本当にその通りだと思います。
特に孤独を感じる瞬間はどんな時でしょうか?
「自分だけが頑張っていて、社員は他人事」…これも孤独ですよね。

そして、僕の経験から一番、孤独で辛かったのは社員から様々なことを要求された時です。

「給料を上げて欲しい」「休みを増やしたい」「有給休暇をもっと取りたい」

僕もそれを望んでいないわけではない。
ただ、全部を僕に言われたら、たまったもんじゃない…孤独を感じました。

今日の記事は、そんな孤独から解放されるにはどうしたら良いかを考えたいと思います。

働きやすい職場はみんなで創っていくもの

いい会社をつくりたければ、問題は社長だけが解決するのではなく、現場レベルでの解決が必要です。そのためには様々な不満を自由に口にできる風土、場が必要だと思います。
それが、社長にとって聞きたくない課題だとしても。

そして、それを「社長、なんとかしてよ」ではなく自分たちで解決することも併せて考えてもらうことです。

「もっとこうなれば良いな」という希望は社員はみんな持っています。
「もっと給与を増やして欲しい」から始まり「作業場にBGMが欲しい」「休みをもっと欲しい」…社員が考える「もっとこうなれば」を無視しては社員さんは主体性を持ってはくれません。
弊社(23年間、社長を務めた会社)では定期的にパート、アルバイトを含む全スタッフが集まり「課題出し」の作業を行っています。
「そんな事をしたら収拾がつかなくなる」そう思いませんか?
僕も最初は怖かったです。
しかし、幹部社員が「大丈夫だから」と自信たっぷりに言うのでそれに従うことにしました。

課題出しでは4人ほどのグループを作り進めます。
付箋に「もっとこうなれば良いのに」という希望を、何の制限もなく書いてもらいます。
それを模造紙に張り出し、グループ内で共有します。

僕が最初にこれを見た時は「こんなトンデモないことを…」と怖くなりましたよ。
だって言いたい放題なんだもん(笑)

しかし、この後の作業が素晴らしいのです。
模造紙に張り出し、よそのグループで出た課題を全員で共有した上で、司会が「これらの課題に対し、自分なら解決できるというアイデアを違う色の付箋に書いて貼ってください」と言います。
そうすると何人かがアイデアを出すのです。
例えば、新聞配達アルバイトが出した「もっと給与が欲しい」という課題に対し「だったら、営業がしやすいように(配達件数を増やすため)入居情報を配達をしながら調べる」というアイデアが出ました。

もしかしたら、参加したスタッフの中には「要望を出せば社長が叶えてくれる」と思っているスタッフもいたかもしれませんが、自発的にアイデアを出す仲間の姿に刺激を受け、自発的な行動が伝染していきます。

もちろん社長の僕にしか判断できないこともありますが、結構、現場で解決できることは多いのです。
というよりも社長1人で解決できる課題なんて限られていることが、僕だけでなくスタッフも理解したのです。

課題は現場で出してもらい解決策はみんなで考える

指示ゼロ経営には「自分が参画した分だけ自発的になる」という原則があります。
経営者から受ける相談に「参画させたのに自発的にならない」というものがありますが、多くの場合、課題を社長が一方的に決め、その解決だけに参画させていることが多いと感じています。
他人から与えられた課題でなく自ら出した課題でないと自分事になりませんよね?
だから課題出しから参画してもらうことが大切なのです。

この作業は社長にとっては非常に怖いものだと思います。
自分が責められている気持ちになるから。
もしかしたら課題を経営者のせいにするスタッフもいるかもしれません。
でも、社長がすべてを解決する必要はない、いや、できないのです。

例えば、「加湿器が欲しい」「有給休暇をもっと消化したい」といった働く環境に対する課題は結構出ますが、それらの解決にはコストがかかります。
で、社長は1人で悩みます。
でも、1人の知恵には限界があるから、結果的に社長に依存している集団は誰も得をしないことになります。

予算を開示して、みんなの知恵で考えることだと思います。

みんなで解決策を考え実行するのが1人1人にとって得なことですから、それができる集団を創ることが社長の一番の責任だと考えるのです。

中にはすぐに解決されない課題も出てしまいますが、それもみんなが参画することで納得が生まれます。

いい会社をつくりたければ、社長が一方的に課題を提示するのではなく、現場レベルでの提起が必要です。
最初は怖いと思いますが「私1人では解決できない」という勇気があれば、上手く行くと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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