偉そうな訓示は不要!そのままの自分を伝えることが組織に活力を与える

ある会社の社長は、部下の中に「自分が良ければいいや」という態度の人がいることを悩んでいました。
仲間を助けない、協働をしないのです。

協働ができないと組織としてのパフォーマンスが落ちます。そうなれば全員が損をしますよね。
協働とは、誰のためでもない、1人1人にとって得なことなのです。

と、分かっていても、それを部下に伝えるのは難儀ですよね。
どうすれば良いか?

今日は、その方法を考えてみたいと思います。

リーダーは部下の前で様々なことを伝えますよね。
時に厳しいことを、時に部下の心を鼓舞することを、時に論理的に伝えることもある…リーダーの重要な役割だと思います。

リーダーなら誰にも覚えがあると思いますが、部下の前では良いことを言わなきゃいけないと思ってしまいがちです。
肩に力が入っちゃう。
分かりやすく正しい、立派なことを言わなきゃいけないと。

しかし、僕が知る、チームに活力を与えるリーダーは、みんな立派なことではなく、自分の素直な気持ちを伝えています。
しかもそれは、自分でも気付きたくない、抵抗を感じるようなことです。

人のモチベーションが起動するためには動機が必要です。
しかも、「情動」と「論理」を併せ持った動機です。
情動が刺激されないと行動のエネルギーが生まれません。同時に、多くの人は論理でも理解しないと動きません。

情動に火をつけるのが先ほどの「自分の素直な気持ち」です。

冒頭の社長は、色んな伝え方をしましたが、どれも効果がなく非常に悩みました。
悩んだ挙げ句に、思わず自分の思っていること、素の気持ちを僕に言いました。

その方は業界でも相当に先進的な取り組みをしてきました。
最初は1人で挑戦に挑みました。
しかし、大きな挑戦ゆえに1人の力では解決できないと悟ります。
しかし、一匹狼タイプなので人とコミュニケーションをとるのが苦手だったのです。
それによる衝突もたくさん経験してきた。

社長は悩みました。
そして、少しでも良いからコミュニケーションを取れるように、特に、相手の気持ちを考えるように努めました。
でも、なかなか上達しません。
でも、少しづつ上達していきました。
そして言いました。
「まだまだ未熟だけれども、夢に向かってもっと自分を成長させたい」

僕は、その話を聞いて、「今の話を、部下の方に話されてはいかがでしょうか?」と伝えました。

今の話を聞いて、あなたならどう思うでしょうか?
努力により「デキる人になった」という話ではありません。
まだ発展途上である、立派なリーダーを演じている人では言えないことです。

そう素直に自分を開示する人です。
応援したいと思うのではないでしょうか?

こうしてモチベーションが起動する。

勿論、そう感じる人ばかりではないと思います。
しかし、それを聞いた一部の人の心には届くと思います。
集団が変わるのには順番があります。
全員が一斉に分かってくれるなんてことはありません。まずは一部の人に伝わり、彼らが行動が起こし、その行動を見て周りに伝播していきます。

もし行動してくれたら、そのことに対し、社長は感謝の気持ちを伝えれば良いと思います。
これが心が通ったコミュニケーションであり、それを見た周りの人にも伝わるからです。

こうして集団内にムーブメントが起こる。

どんなに正しい論理を伝えても集団は動きません。
論理とともに、心が大切だと考えるのです。

そして、心は「素の気持ち」…もしかしたら自分でも気付いていない気持ちを開示することで伝わるのだと思います。

そんなことを、件の社長さんから気づかせてもらったのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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