企業に決算書などの情報公開が必要な本当の理由

指示ゼロ経営(ホラクラシー、ティール)では指示命令はありません。
指示命令をしなくても社員集団が「勝手に」最適な行動を起こします。
この話をした方から「どうしてそんな事が起きるの?」と訊かれることがあります。

人は指示命令をされても動きますよね?それが自発的かどうかは疑問ですが、人は動機があれば動きます。
指示命令によるものではない動機があればちゃんと行動するのです。

人が主体的な意思決定をするには情報が必要

自発的な行動に関しては、どの会社にも最高の見本となる人がいます。
そう、社長です。
社長は生まれながらにして特別に選ばれし者…なはずはないですよね?
社長の行動原則を分解すれば、社員が自発的に行動する要件が観えてきます。

1、手にしたいビジョン、収入など「未来の姿」がある
2、自分で決めることができる
3、情報をすべて見ることができる

今日は、この中の「情報を見ることができる」に注目したいと思います。
指示ゼロ経営では、社員は指示命令ではなく情報で動きます。
何か意思決定する時には情報が必要になるからです。

例えば、僕の知り合いのスーパーの店員さんは優秀で、小学校の行事がある時にはお弁当を多く発注します。
店主に相談なしで決めています。
意思決定の背景には、小学校の行事を把握している…情報があるからです。

他にも、僕が主宰する夢新聞ワークシップでは、30人の子ども集団が指示ゼロで動きます。
夢新聞では子ども集団にミッションを与えます。
「制限時間までに、クラス全員『1人残らず』夢新聞を完成させる」というミッションです。
やり方は全て任せますが、講師も担任も何を聞かれても教えません。

ミッションとともに情報開示を行います。
黒板に2つ、大きな枠を書きます。そして、子どもたちに付箋を配り、自分の名前を書いてもらい、2つのうち1つの枠内に貼ってもらいます。
夢新聞が完成した人はもう1つの枠に付箋を移します。

※この手法は上越教育大学の西川純教授の『学び合い』から学びました。

今、どういう状態か? 誰が書けていないか? ミッションは達成できたのか?
全てが一目瞭然です。
講師が語ることはゼロです。

社内に、感覚、直感で解る情報開示を行うと指示ゼロ経営に近づく

情報があるから自発的、主体的な意思決定ができる。
企業もまったく同じなのです。

よく、指示命令をやめても自発的にならないという相談を受けますが、僕が疑うのは、次の項目です。

1、「みんなが実現を望む」ビジョンはあるか?本当に社員さんは望んでいるか?
2、ビジョン実現のやり方を社員さんが決めているか?
3、情報開示はされているか?

この3つが整ってもダメな場合は、人間関係が破綻しているか、これまで指示100の経営をしてきて、社員さんが慣れていないかのどちらかだと考えています。

先日、日本図解協会の理事長、多部田憲彦さんと打ち合わせをしました。

2人のたくらみは、社内に「誰が見ても、一目瞭然、直感的に解る情報開示をする」ということです。
図解は本当に役立つのです。

そこに貼り出しておくだけで社員さんが動き出す…考えただけでワクワクしますよね。
多部田さんは、今、書籍を書いていますが、僕と共創しこの事例を研究し本に載せようと考えています。

情報は、社長の指示命令よりもはるかに人が動く動機になる。

多部田さんとの打ち合わせで改めて気付いたのでした。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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