問題提起はするが解決策は考えない社員にどう対応するか?

企業経営は社長が思っているほどスムーズに行かないものですよね。
どこまで行っても問題は発生するし、良くなったと思ったらまた新たな問題が発生します。
安息など、引退するまで訪れない…そう思った方が良さそうですね。

僕は18年間、指示ゼロ経営(ホラクラシー、ティール、自律型組織)を実践、研究してきましたが例外ではありません。
どこまで行っても問題は発生します、と言うか、問題が多くなるのです。

ところが、それを見て「悪化している」と恐れ、途中でやめてしまう社長もいます。
それは勿体無い、そして、とても危険だと考えています。

今日の記事では、起きる典型的な問題を上げ、それらをどう捉えるかについて考えたいと思います。

まずは課題解決力ではなく課題取り組み姿勢を観る

指示ゼロ経営を導入した企業さんから、様々な報告をいただきます。
その中で、社内が活気づいた、チームワークが良くなったと言われる方がいますが、そういう時こそ僕は疑問の目で見ます。

もしかしたら、社員さんがより良い成果をつくることよりもチームワークを優先している可能性があるからです。
「これ良くない?」「そだねー」となっていないか?馴れ合いを疑うのです。

本当に良い成果を出したいと思った集団は、必ずと言ってよいほど混乱状態を経験します。
本音、成果を出す本質に迫るため、色んな意見、アイデアが出るし、反論も堂々と行われるからです。

その状態にふさわしいBGMは、ドリフの「盆回り」です。

この初期段階を見て、チームワークが悪化していると思いがちですが、決してそうではありません。

好転反応なのです。

そして、社員が会社を良くしたいと強く思うがゆえに、様々な課題を提起するようになります。
実際にやってみると分かりますが、これまで問題が表面化しなかっただけだったことが良く分かります。

社長は責任感の強い人が多いので、こうした問題発生に責任を感じ、落ち込んだりストレスを抱えたりしますが、自分1人で解決する必要はありません。
だって、1人で解決できないから「三人寄れば文殊の知恵」の指示ゼロ経営をしているのだから。

もし、ここで耐えられなくなり指示100に戻してしまうと、再び取り組むことは難しくなります。
自発的に動いた社員は「もう二度と自発的に動くまい」と思うからです。

では、問題が起きた時に、どういう心構えでいれば良いかを考えたいと思います。

様々な課題を社長ではなく全体の課題にしてしまう

社長は責任感が強いので、何か問題が起きると真っ先に対策を考えてしまいます。
ところが、真っ先に考え行動する人がいると、まわりの社員は依存して自分で考えなくなります。
でも、真っ先に考えてしまうのが社長の習性というもの。

行動原理を変えなきゃいけません。

組織は1人では出来ないことをするために結成されます。
以前(成長期)では物理的に人手が必要だから社員を採用するケースが多かった。
言い方は悪いですが「手足」として必要だったわけです。

しかし、今(成熟期)は違います。
何が正解か社長にも分からない、現場レベルでも自ら考え行動することが求められる時代です。「頭脳」として社員を受け入れることが求められます。

頭脳は社長、社員は手足という昔の発想が残っていると、社員から問題提起された時に社長は1人で悩んでしまうわけです。

問題提起されたら、それを全体の課題として三人寄れば文殊の知恵で解決するという視点が大切だと思うのです。

同時に、社員の意識改革も求められます。
よく、「問題提起だけ」する人がいますよね?まるでお客様か?という風に、好き勝手なことを言うだけ、という社員です。

彼らには「解決するのは経営陣の仕事」という意識が染み付いているのだと思います。
とても失礼な言い方ですが、自ら手足に成り下がってしまう発想だと思います。

問題提起とともに、それを自分たちで解決できるということは、世界で一番働きやすい職場をい自分たちの手で創ることができるということです。
そう考えられる人にとっては、決して楽ではないが、とても魅力的で楽しいことですよね。

勿論、社長抜きでは解決できない課題もあります。
そういう課題も、社長1人で解決するよりも多様な知恵で臨んだほうが良いアイデアが出ると考えます。

社長は、社員を頭脳として尊重する。
社員は、頭脳としての仕事をする。

これが共創・協働の経営です。

心強いですよね!

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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