仕事に身が入らない社員が、人が変わったようにヤル気になる瞬間がある

「仕事が身に入っていない」…そんな部下はいないでしょうか?
どこか上の空な社員はどの会社にもいると思います。
悩ましいところですが、そもそも、自分で「この会社で働く」と決めたのだから、ヤル気を生み出すのは本人の問題です。
上司にヤル気にさせて欲しいというのは子どもと同じです。

とは言っても、企業によって社員のヤル気に差があるのは自明です。
ヤル気を削いでしまっていないか?…そんなチェックは必要だと考えます。

ヤル気が溢れている企業は何が違うのか?…要因は1つではありませんが、今日は一番根っこにある要因に迫ってみたいと思います。

一夜にして別人のようにヤル気になった社員に何が起きたのか?

僕は、上の空の社員が人が変わったようにヤル気を出す場面を何度も見てきました。
僕が何か指導したのか?
まったくそんな覚えはありません。

変わったのは本人の生活の変化です。
よくあることだと思いますが、結婚した時、子どもが生まれた時に別人のようにヤル気になる事があります。

これ、何が起きているかと言うと、仕事と自分が統合されたのです。
「子どものために仕事をがんばるぞ!」と。
しかも重要なことは、自分の人生を仕事に捧げたのではなく、自分の幸せな人生のために仕事を活用しようと決意したことです。

人は自分の人生を豊かにするために仕事をしています。
僕は、社長時代に、飲み会などでスタッフに「何のために働いてるの?」と聞いた時期がありました。
お金のため。趣味を充実させたい。家族のため。自己実現…本当に色んな動機があるんだな〜と思いました。
これは価値観なので僕が良い悪いを評価できるものではありません。

この調査(?)で1つの驚くべき事実が分かりました。
1人も「会社のため」と答えたスタッフがいなかったのです。

当然ですよね?
社長の僕でさえ、自分の人生を豊かにするため、幸せな人生を送るために商売をしています。
だから「会社のために頑張れ」と言ったところでヤル気が起きるわけがないと悟ったのです。

「自分と仕事が分離された心理状態ではヤル気は起こらない」

統合が必要だと痛感したのです。

スタッフ同士が互いの夢を知ると協働が起き、業績が良くなる

僕がスタッフの働く理由を聞いた時に、僕の中でものすごく大きな変化が起きました。
それは各自のプライベートを知ることでスタッフ1人1人に対する共感が生まれたことです。

ある50代のスタッフはお母さんと2人で暮らしています。
お母さんが大好きなのです。
彼は働く理由を明確にこう僕に言いました。

「今まで俺を苦労して育ててくれた。もう90歳を超えたけれど、これからも親孝行をしたい。俺を生んで本当に良かったと思ってもらいたい」

仕事をしている時は、そんな家庭的な雰囲気は一切、見せません。厳しい表情で仕事をしていて、どちらかと言うと、とっつきづらい雰囲気を醸し出す人でした。

僕は彼に対する見方が変わりました。
そして純粋に応援したいと思ったのです。

僕は、たまにで良いから、みんなで仕事の話は抜きにしてプライベートな話をする時間が必要だと考えています。
「人生で何を大切にしているか?」という話し。

その理由は、僕が彼に共感を覚えたように、スタッフ間で共感が生まれることでチームワークが良くなるからです。

チームワークは1人1人が全体のことを観た時に成立します。
全体最適の状態です。

どんなにパフォーマンスが良い社員が集まっても、1人1人が自分しか見えない「タコ壺状態」にある時はチームとして成果を出すことは難しいです。
仕事は、個々の社員の仕事の繋がりと流れで成果を出すからです。
どんなにデキる社員がいても、その人の仕事が流れた先の工程で滞りが発生したらチームとして成果を上げることはできないですよね?

滞りが生まれる原因の1つに他者への無関心があります。
でも、それは無関心になっている本人に原因があるとは限らないと思います。

仕事と人生を分離する風土があると、自ずと無関心に陥りやすくなります。
一部の、もともと仲の良いスタッフの間でしか共感が生まれないと思います。

自分には夢がある。
仲間のアイツにも夢がある。

互いの夢は、協働でしか叶わない…同じ船に乗っているのだから…

まずは経営者がビジネスの本質的な価値が、そこに携わる人たちの幸せの創造であることを知ることだと思います。

自ずと、会社のために、ではなく、全員の幸せのためにという言葉が出るはずです。
同時に、それを実現することが甘くないことを言える…仕事の現実に向き合うことができるようになると考えるのです。


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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