個人の望みと会社の望み、お客様の望みを統合させると人材育成は成功する

社員教育の成否を分けるのは「何のための教育か?」…目的をハッキリさせることだと考えています。
つい「会社のため」と考えてしまいますが、僕はそれでは成功しないと考えています。
本人のためになることが会社を通じて社会のためになる、逆に社会のためになることが会社のためになる個人のためになる…そんな「統合」の構図が求められると思うのです。

今日の記事では人材育成成功のための思想について考えたいと思います。

もはや会社のための人材育成では成果が出ない

人材育成成功の思想とは「願望と志」の違いを知ることから始まると考えています。
願望とは個人的なもの、志とは個人の願望が他者のお役に立つ領域だと定義しています。

自分が望むものがあり、それを他者も望む、その先に地域や国家、世界が望むとしたら百人力ですよね。
単なる願望は願望で終わることが多いと思いますが、真の志は実現がグッと近くなると考えるのです。
応援してくれる人が現れるからです。
個の願望と会社の願望、そしてお客様の願望が統合された時に人材育成の成功があると考えています。

でも、この構図を描く際に注意したいのは「自分を犠牲にしないこと」です。誰かの犠牲の上に成り立ったシステムは破綻します。
しかしながら人は真面目であるがゆえに自分を犠牲にしがちだと思います。
自分の「したい」をそっちのけにしてしまうのです。

ところが企業での人材育成は個よりも組織を優先する傾向があると感じています。
それも無理はない。
だってお金をかけて教育するのだから「会社のために」ってなりますよね。
だからこそ人材育成には度量が求められると思うのです。

僕は人材育成には「その人にはどんな性質があるのか?」ということを探ることが欠かせないと考えています。
できれば採用の段階で知るのが一番だと思います。

それは「絵の才能がある」とか「営業の才能がある」といった目に見えるものとは限りません。「こんな人間」といった抽象的なもので良いのです。
そして、それを探る際のキーワードは「悦び」です。
どんなことをしている時に悦びを感じるか?です。

そこから、それが活きる人材育成を行い、仕事を充てるというわけです。

個人の望みと会社の望み、そしてお客様の望みを統合させること

個が活きる人材育成と組織づくりを非常に上手にしている女性がいます。
僕の書籍「リーダーが『何もしない』とうまくいく」で紹介した、大手生活品メーカーに勤務するNさんです。
Nさんについてはコチラをご覧ください。
「できるはずない」→「できるかも」→「できるはず」に変わる自信の創り方

Nさんは望みを「そもそも持っている感心」と呼んでいます。
良い言葉ですよね。
「そもそも」というのがポイントだと思います。生まれた時からか育つ中で獲得したかは分かりませんが、人にはなぜか分からないが強烈に感心を抱く事柄があります。

例えば、「チームで活動すること」「チャレンジすること」「アイデアを実現させること」といった事柄です。

Nさんはまずはこれを明らかにします。
そうすることで互いのロスが減るからです。持っていないものは「出せ」と言っても出ませんし、言われた本人も辛くなります。

ところが現実は「ないものを出せ」ってケース、すごく多いと思います。
会社都合を優先させるからそういうことが起こるのです。

Nさんは、それを知った上で、会社から求められている仕事と個の才能、そしてお客様が望むことが重なる領域を探ります。

3つの円が重なった部分が「その人が活きる領域」になる

この方法によるメリットをこう語ってくれました。
1、モチベーションが自然と湧き上がる
2、教育の成功確率が上がる
3、とことんやり続ける

そりゃそうだよね。本人が望むことだから。

Nさんが最優先するのは部下が輝くかどうか?です。
これだけ聞くとキレイ事ですが、これを飛ばしては人材育成の成功はないと考えるのです。

これが人材育成成功のための初期設定です。
初期設定をせずに先に進めると、後で大変なことになります。

人材育成の思想は「望みの統合」です。
個人の望みと会社の望み、そしてお客様の望みを統合させることです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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