ホンダが「あえて」「横向き」に掲載した広告は誰に向けたのか?

ホンダの名作に「スーパーカブ」があります。
原付免許で乗れる50ccのバイクですがパワーもあり燃費も良く、とにかく頑丈。
僕もずっと愛用してきました。
え?何にって?
僕は23年間新聞販売店を経営してきましたから相棒みたいな存在です。

信州の冬は過酷な環境です。1月、2月はマイナス10度を下回ることもあります。
雪はそんなに多くはないのですが、一度積もると根雪となり春まで残ります。
全国の新聞の圧倒的支持を得ているバイクです。

で、なんでスーパーカブの話をしたのかと言うと、メーカのホンダから超絶に嬉しいプレゼントをいただいたのです。
嬉しかったし、商売の真髄ここにあり、そう痛感したプレゼントでした。
それがこれ。

あれ?広告が横に…(赤い部分)
掲載ミスではありません。目立つようにワザとこうした?…違います。
新聞配達をしたことのある人じゃないと分からないと思います。

新聞配達員は、自分の配る新聞に自分で折込チラシを入れます。
入れ方はこう。

これで分かりますよね?
そう、この広告は、普段、スーパーカブを愛用してくれている新聞配達員に向けてつくられたものなのです。

おはようございます。寒くなってきましたね。カブは相棒としてしっかりやっていますでしょうか。
今日の配達も、お気をつけて。

知らない人が見たら意味が分からない、でも配達員には分かる。

これを見たら配達員は感激でこれまで以上にスーパーカブのファンになっちゃうよね。
広告代理店のアイデアだとしても。

マインドシェアという言葉があります。
市場占有率ではなく、ユーザーがどれだけその会社を思っているかを指す用語です。
マインドシェアが高い企業になりたい…僕は、この広告を見た時に気づきました。

マインドシェアが欲しければ、自分からお客様を思うことだと。
応援して欲しいなら、まずは自分から相手を応援することだと。

お客様をデータとして扱うと、お客様も自社をデータで判断します。
お客様を収益をもたらす存在とだけ考えていたら、お客様は、より安い店ができたら簡単に去っていきます。

お客様を命として観ることだと思ったのです。
「命」とは、例えば、家計を支えるため朝3時から働いている配達員の心、想いです。

そこに寄り添うからこその広告だし、寄り添いがあるからユーザーはスーパーカブに、ホンダに想いを寄せるのだと思うのです。

これから本格的な冬の到来で、新聞配達員は心配が尽きないと思いますが、こんな広告を見たら温かい気持ちになります。

とても愛に溢れた広告だと思ったのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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