人材育成に成功するリーダーは部下の望みを一緒に真剣に考える

リーダーにとって、人を育てる最も大切な要因は何でしょうか?
何がなんでも育てるという強い意志?
上手な教え方?
優しさ? 厳しさ?

先日、それを痛感する出来事がありました。
上に挙げた、どれでもない、とても重要な要件があることに気づいたのです。
いや、むしろ上に挙げたものは時として育成の邪魔になるとさえ思うのです。

これだけ各種ノウハウが充実した時代において、ごく一部の人しか人材育成に成功しない、その理由に迫りたいと思います。

至高の人材育成は自ら育つことにあり

その出来事とは「カウンセリング」です。
僕が理事長を勤める夢新聞協会で、講師養成講座を行いました。
夢新聞は2014年に発足し、今では全国に60人以上の講師がいます。養成講座では僕以外の様々な講師の力を借り、最高の学びを提供することに拘ります。

先日、お願いした講師は、ビジネス版夢新聞(BMR研修)の共同開発者の上村晃一郎さんです。

上村さんは美容アドバイザーです。カウンセリングを基本にお客様の様々な悩みの相談に乗っています。
先日の講座でカウンセリングの基礎を学びました。

夢新聞講師は、学校、企業、スポーツクラブなど、様々な方から相談を受けます。相談に対しチンプンカンプンなことを言っていたら受注になりませんからね。

さて、これが非常に難しかった。
何が難しいって、カウンセリングはそもそも、本人(相手)の力で解決をすることを旨としています。
カウンセラーが解決するわけではありません。
これ、とても難しいんです。
だって、解決してあげたいからカウンセリングをするわけでしょ?
「自分の力で!」ってなってしまう、でも、それをすると本人による自発的な解決から遠ざかります。

講座では、あえてテクニックの話はほとんどしませんでした。
それは上村さんが自身の経験から、やり方ではなく「あり方」が重要だと知っているからです。そのあり方を上村さんは「寄り添う」と表現していました。
そして、指示ゼロ経営の基礎である「望みの統合」だと。

どういう事か説明しますね。
指示ゼロ経営では「望みの統合」を一番、大切にします。
社長が望むことがあります。しかし、それを、もし社員さんが無関心だったら実現は難しくないます。望まない人を動かすためには、褒めたりすかしたりと、あれこれ手を加えなければなりません。
カウンセリングで言えば、カウンセラー1人が頑張っている状態ね。

社員が同じように望んでくれたら…自らが望むことだから、そこに向かい自発的に動くわけです。
カウンセリング研修で気づいたことは、相手が望むことを、こちらの望みとする、統合が欠かせないという事です。
これなくしてテクニックを学ぶと危険だということです。

上司と部下、互いが望むゴールを共有するから上手くいく

人材育成で最も大切なことも同じだと考えます。
望みを統合させること。
例えば、リーダーの思惑が「会社の儲けのために育成したい」だと統合は起こりませんよね。

これが「人の役に立つ人間になる」だとどうでしょうか?
望む人が増えると思います。

ちなみに、僕の場合、「1人1人が幸せな人生を送るため」と言います。
誰1人、会社のために仕事をしていません。自分の人生を豊かにするため、幸せな人生を送るために仕事をしています。
経営者だってそうだと思います。「世のため人のため」と言っている人も、それが自分の人生に価値あるものだからだと思います。

では、それを実現するためには何が必要か?という話になります。
それは、人には長短あるから決して1人では実現できない、だから協働しよう、ということになるわけです。

これが、社長ー部下、という個人的な関係を超えた、チーム「丸ごと」で望みの統合を起こすことになります。

チームで対応すれば知恵の共有が行われるし、怖くて1歩が踏み出せないような挑戦にも勇気が出ます。

人材育成に関しては、世の中に多くのノウハウがあります。
コーチング、カウンセリング、目標設定、評価制度…
どれも素晴らしいノウハウだと思いますが、それを使う側に愛がなければ、どれも上手くいかないと思います。
思惑通りに他人は動いてくれません。短期的には上手く行っても、長期的には破綻すると思います。

つい忘れがち、でも最も重要なことに気づいたカウンセリング研修でした。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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