儲かっているあの人もこの人も、みんな「人間の事」に精通している

人間は経済合理性だけで判断するわけではない

「ビジネスで成功する秘訣は、人間に精通すること」…以前に、著名な東洋思想家の方に聞いた言葉です。
僕は膝を打ちました。
商売は「人の営み」です。人が商品やサービスを開発しPRもする。それをお客様が欲しいと感じて買う、その会社に愛着を持ち上得意客になる…
人の気持が動かない限り、行動が生まれず何も起きないということです。人にフォーカスして物事を考えることが大切だと思ったのです。

この話を聞いて、僕の苦い体験を思い出しました。
20代の頃の僕は、人ではなくシステムにフォーカスしていました。

例えば、決算書を分析します。
数字の話なので、固定費を上回る売上総利益が出れば儲かるわけです。
売上を増やす、変動費を下げる、固定費を下げる、これをやれば経営が良くなると思っていました。
間違いではない、ところが、そうはならない。
その理由は、その状態を創り出すのは常に人間だからです。当然のことですが、僕は人間を無視して経営をしてしまったのです。
もっと正確に言えば、人間というものを馬鹿にしていたのです。

社員はお金で釣れば動くだろう。
お客さんは特典をつけたり値引きしたら動くだろう…いや、値引きは利益を圧迫するから特典にしよう、と。

人間にはそういう側面はあります。しかし、それが全てではない…それが分かっていなかった。
駆け引きが原則の経営になり、社員はいつも懐疑的になるし、お客様からは値引きや特典を要求されるし、商売がつまらなくなってしまいました。
もちろん儲かりません。

現代人は何を求めているのか?何が満たされていないのか?

先日、このことを思い出す出来事がありました。
昨年10月からお世話になっている税理士、中野 一宏さんから、突然、書籍が送られてきました。

税理士から送られてきた本は、会計の本でも税務の本でもない。
「人間の生き方」に関する本でした。

「約束された道」と題したこの本は、今の僕の考え方と非常にマッチしていました。
僕は、人には役割があると信じています。
自分だから出来ることがあり、それで誰かに喜ばれる生き方…自分オリジナルの生き方があると。
そして、それが仕事を通じ開花したら、とても大きな豊かさを手にすることができると考えているのです。
精神的にも経済的にも。

税理士は企業の会計・税務という数字を扱う人です。その方がこの本を送ってくれたことに、商売の真理を感じて嬉しくなりました。

人は経済合理性だけで判断するのではないということです。

特に今は、その傾向が強くなってきていると感じています。
これだけモノに満たされた世の中だから、ほとんどの人が基本的な衣食住を得ています。
(貧困の問題は別です)

人間の欲求はとどまるところを知りません。モノに満たられたら、他人より良いものを手にしたいという欲求になります。
それが、満たされると、自分なりの価値を求めるようになる。
それに応えるのが商売だと思うのです。

有名な話に、彼女の誕生日にカルティエの時計をプレゼントした男性の話があります。
彼は、どうせ買うなら激安店で買いたいと思った。でも、彼女は銀座の路面店で買いたいと言う。
モノの提供という視点では変わりないのですが、価値の視点からすると、全く別物だということが分かりますよね。

 

人は何を求めているのか?
何が満たされていないのか?

それに応える側も人間ですので、人間に精通することが大切だと思うのです。
その営みの結果が決算書という名の通知票で評価される。
それを読み解く時に「人間にフォーカスする」という翻訳が必要なのだと思います。

「ビジネスで成功する秘訣は、人間に精通すること」
税理士から送られた本を読んで、もう1度、そのことを見直そうと思ったのでした。

それでは今日も素敵な1日を!
ワクワクすることに積極的なあなたが大好きです。


【現在受付中のセミナー】

□自律型組織を自社に導入したい方!
「指示待ち社員が自ら動く社員に変わる 指示ゼロ経営ベーシックセミナー」

・2019年2月15日(金)大阪開催
・2019年2月20(水)東京開催

□社員の稼ぐ意欲を高める賃金制度を導入したい方!
「組織の創造性と自律性が高まる賃金・賞与の決め方セミナー」

・2019年1月23日(水) 諏訪開催

□みんなが実現を望むワクワクするビジョンを描きたい方!
「描いた未来が現実になる!TOC &指示ゼロ経営式ビジョンデザイン研修」

・2019年2月9日~10日 大阪開催

各セミナーの詳細は下のバナーをクリック!

The following two tabs change content below.
米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket