「社員によって温度差がある」そう思った時は自分の行動を疑え

組織内の温度差はあって当然。気にするだけ損

1月18日に指示ゼロ経営が書籍化されます。
タイトルは「リーダーが『何もしない』とうまくいく 指示ゼロ経営」です。
友人たちがSNSでシェアしてくれ、これまで指示ゼロ経営を知らなかった方から様々な反応がありました。
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その中でも興味深かったのが、こんなコメントです。

「そうは言っても、指示しないと動かないヤツもいる」

というもの。

その通りだと僕も思っています。
よく、組織は「2:6:2」と言いますが、ある程度の人数になるとこの構図ができあがるものです。

それを織り込み済みで経営するのが指示ゼロ経営なのです。
よく「温度差」を気にする社長がいますが、温度差はあって自然、だから気にするだけ損だと思います。

ただし、その質が問題だと思います。

指示ゼロ経営では、個々の社員はあまり観ません。
集団を観ます。集団を観るから集団が育つのです。
集団特有のメカニズムで自律的に行動し、自らの力で成長していくのが指示ゼロ経営です。
どこまで行っても「2:6:2」の構図なのですが、集団としてのレベルが上がっていく、そんなイメージです。

質の鍵を握るのが「6割と下の2割」の行動です。

彼らが無関心な傍観者だとしたら、組織は弱くなります。
この場合、リーダーのあり方・やり方を疑った方が良いと思っています。
動かない社員のせいではない。

リーダーの頑張りすぎが組織の活力を奪っているかもしれない

疑うべきは、リーダーが誰よりも一生懸命に考え、率先して行動していないか?ということです。これまでリーダーのアイデアにより数々の課題を解決してきた実績がある場合、部下は、色々と口を出さずリーダーに依存した方が得だということを学びます。
当然のことですよね?

実は、傍観者に見える彼らも、自分なりのアイデアを持っていて、やってみたいと思っている可能性が高いのです。

その中で「上の2割」はリーダーの仕事をサポートするように積極的に動きます。
リーダーにとっては有り難い存在ですよね?
同時に、多数派(傍観者)の存在が気になります。腹立たしく思います。

「なんで私がこんなに一生懸命にやっているのに、ヤツらは無関心なんだ」
「積極的に動く社員に比べ、何でアイツらは…」と、温度差を気にするようになります。

まさに合理的につくり出された不条理な現実です。

ではどうすればこの不条理から脱却できるのか?

実は、「2:6:2」は単なる役割(役者)の構成だと考えています。
演劇などの役者と同じです。
花形もいれば地味な役者もいます。みんなが花形の劇は面白くありませんよね。
温度差を気にするというのは全員が花形の劇を作ろうとしているようなもの。
それは無理な話、役がないのだから演じようがない。

積極的に見える人もいれば、地味だけど欠かせない役割もいることを理解して、全員が役を持っているシナリオを考えることが脱却の方法だと考えています。

例えば、ある社長は、それまで「下の2割」だと思っていた社員が、実は重要な役割を果たしたことを知りました。
その社員は、会議中に積極的に発言はせず、聞き役に徹していました。
たまに発言する時には「みんなは、この意見で良いですか?」と合意の確認を取るくらいです。
社長は、その社員に対し、主体性がないと不満を持っていましたが、そうでないことに気付いたわけです。

合意確認役があるおかげで、反対意見を持つ社員に発言のチャンスが与えられ、議論が活性化するからです。

もし、社長がこの事実を知らずにダメ社員のレッテルを貼ってしまったら、辞めてしまったかもしれません。

知ったから「あなたは、いつも全体の合意を気にしてくれて本当に助かる」と心から感謝できます。

これが全員経営だと考えています。

温度差が気になったときは、集団の構成を意識することだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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