優れたリーダーになる秘訣は「アホ」にあり

僕の友人に魅力に関する研究をしている人がいます。
その研究知見を学び、「素」の状態でいる時に人は魅力を放つことが分かりました。
魅力的になろうと頑張るとなれない。
同時に素でいようと努力してもなれないのです。頑張ってなろうとしている時点で素ではないからです。

これはリーダーが組織づくりをする際にも、とても大切なことだと思います。
リーダーが素でいるとチームが元気になるのです。
どうしてか?
どうすれば素でいられるか?

今日はそんなことを考えたいと思います。

社長が仮面を脱ぐと組織内に心理的安全性が確保される

人は誰しも「別人格の仮面」をかぶって生きています。プライベートとは違う、仕事上の仮面です。
特に経営者やマネージャーは責任を負いますので仮面をガッチリとかぶる傾向が強いと思う。
それは本人にとっても部下にとっても窮屈を増幅させます。
例えば、僕は24歳で社長に就任しましたが、就任当初の課題は「ナメられたらダメ」というものでした。
「だから立派な社長」の仮面をつけたのです。
具体的には…
1、朝、誰よりも早く出社してトイレ掃除をしました。素手で(笑)
2、クルマは中古車が基本
3、自分の幸せよりも社員の幸せを願う
4、休日も遊び呆けていないで読書をする

ざっとこんな感じでした。
立派な社長ですよね? ところが、これは仮面であって素ではないため、とても疲れました。
心の奥底にシミができ表情まで固くなってしまったのです。

当時、僕はこれらを我慢してやっていました。すると、例えば掃除をしない社員を見ると腹が立つのです。
自分が抑圧している感情が原因です。「自分は我慢してやっているのに、なんでオマエは呑気なんだ」と。

すると社員も気を遣います。
僕の前で休日に遊んだ話もしづらくなったのです。組織全体に窮屈で肩が凝る雰囲気が漂いました。
こんな状態では創造性や自発性は発揮されませんよね。

Google社が2012年にプロジェクトアリストテレスと銘打ち、成果を上げるチームの共通項を探りました。
その結果、「心理的安全性」という結論に至りました。自分の存在が脅かされない安心、そして素の自分でいられることがチームの活性化に必須であることを突き止めたのです。

仮面は誰もがかぶっていますが、まずはリーダーが脱ぎ捨てることが大切だと思います。
じゃなきゃ部下は脱げないと思うのです。

仮面を脱ぐと組織は自由闊達になり素晴らしいアイデアを出す

僕が仮面を脱ぐキッカケになったのは、嘘の自分でいることに疲れたからです。
仕事のため、会社のためではなく自分の有意義な人生のためです。
大体、休日には家族と遊びに出かけて、夕食は地元で一番高級な鮨店で純米大吟醸をたらふく呑んでいたのです。
そのくせに、翌朝、社員には「昨日読んだ本は素晴らしかった」なんて言うわけです。
酒臭い息で。
質素にお茶漬け食いました、って顔をするのです。本当は大間のマグロを食ったのに。

開き直りですが、自分が嫌になったので、嫌われたり軽蔑されても良いから素でいようと思ったのです。
純米大吟醸を飲みすぎて二日酔いになった話もするようになりました。
まるでアホなヤツです。
で、どうなったか?
誰も僕を軽蔑しませんでした。むしろ社員は嬉しそうでした。
そりゃそうだよね。

組織が活気づきました。
僕が立派な社長の仮面をかぶっていると、社員も立派な社員を演じます。
すると、ミーティングでは思いついたアイデアを自由に口にする前に、「それは立派であるか?」というフィルターを通すのです。
アイデアに多様性がない、無難なアイデアしか出ません。

それが自由にものが言えるようになると、面白いアイデアがたくさんテーブル上に挙がるようになりました。
「成功は1%のひらめきと99%の汗」と言いますが、ひらめきが降りてこなければ、その先の努力はしようもありません。
自由闊達にものが言える雰囲気は企業の未来を決める大事なのです。

自由にものが言えることは反論を出ることを意味します。
衝突も起きますが、だからこそ良いアイデアを採用することができます。

社長が仮面を脱ぐことがこんなにも組織に活力を与えるのかと驚きました。
社員の自発性と創造性を高めたければ、社長はアホでいることが大切だと思います。

それでは今日も愉快な1日をお過ごしください!

 


【現在受付中のセミナー】

■「組織の創造性と自律性が高まる賃金・賞与の決め方セミナーin東京」
ワークを通じて、賃金が増えた喜びや、評価に納得しないといった体験をしながら最適な賃金制度を学ぶセミナーです。
昇給や賞与を計算するデータ資料が参加特典でつきます。
【残席4】12月12日(水) 東京開催
(場所はお申し込みの際にご連絡いたします)

■指示待ち社員が自ら動く社員に変わる 指示ゼロ経営ベーシックセミナー
共有された目標に向かい、社員さんが自分たちで課題を見つけ考え協働し成果を創る。
自律型組織を実際に体験しながら、その構築法を学ぶセミナーです。

【残席3】・12月18日(火)福岡開催

・2019年2月15日(金)大阪開催

・2019年2月20(水)東京開催


 

 

The following two tabs change content below.
米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

記事を気に入ったらシェアをしてね

  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket