自発性と創造性が高い人材が集まる会社は採用活動が違う

採用活動は企業の未来を決める一大事です。
特に今の時代、多くの経営者が単なる「手足」ではなく会社の推進力になってくれる「頭脳」を求めています。
しかし、実際には労働力の確保でさえおぼつかないという中小企業もあります。

単なる労働力を求めた工業社会が終わり、知恵の時代では創造性豊かな人材といかに出会うかが繁栄の要諦だと考えています。

創造性と自発性が高い人材といかに多く出会うか?
過去の採用活動を変革する必要性に迫られていると考えています。

一緒に未来を創る社員と出会いたければ夢を伝えること

求人広告には「書いた通りの人が来る」という原則があります。
これは販促と同じで、安さ訴求の広告にはそれを求める人が反応し、気付けば値引き地獄に陥ることってあるでしょ?

採用もそう。
賃金、休日などの労働条件しか書かれていない求人が非常に多いと感じています。
そこに「ヤル気のある方、大募集!」とか「頑張り次第で昇給可」とか、そんなコピーが踊っていますが、それに反応する人はどんな人でしょうか?

「労働条件に興味がある人」…ですよね?
言い方は悪いですが、労働力・労働時間と引き換えに賃金が欲しいと考えている人は、できるだけ労を惜しんで利を得ようとします。
彼らをヤル気にするにはアメとムチによるコントロールが必要になり時間も労力もコストもかかります。
入社したら目的の大半は達成と考え、金にならない仕事をしたがりません。

今って、商品を並べておけば売れる時代ではなく、お客様との関係性づくりや研究開発など、すぐに成果に繋がらない仕事が増えています。
だから、もっと違う動機を持った人が必要になると考えるのです。

それは「働き甲斐」を求める人です。
そういう人は入社してからがスタートですよね。
自発的なヤル気を最初から備えているので、活躍の場さえあれば何もしなくてもモチベーションが維持されます。

そういう人と出会うには、求人にそれを書かないといけないと考えるのです。

「夢や希望」と言った青臭いことを書くことです。

多少、文章的におかしくても想いを込めるべし

小さくて知名度の低い企業でも、夢がある会社には優秀な人材が集まります。
優秀な人材とは華麗な学歴、キャリアなどのスペックではありません。
専門知識こそないけれども、それらを自発的に身につける情熱を持った人です。

求人には現在のことではなく未来を書くことです。
しかも想いのこもったものです。
想いがこもった未来が「夢」です。

その理由は脳の構造にあります。
モチベーションを司る脳の部位は「大脳辺縁系」という層です。
快不快、情動を司る部位ですが、辺縁系は言語は理解できません。
なので、どんなに理路整然と自社の計画を伝えても相手の感情には届かないのです。

ちなみに労働条件しか書かれていない求人は、相手の「大脳新皮質」という理屈、計算、言語を司る部位に届きます。
だから損得勘定が優位な人が来てしまうというわけです…

ところが、想いを伝えることが難しいという方が多いと思います。
その理由の1つは、そもそもビジネス界は理性優位だからです。
社長の挨拶って理路整然としたものが多いでしょ。
情熱を伝える社長はすごく稀だと思います。

想いを伝えることが難しいもう1つの理由は、「想いが何なのか」自分でも分かっていないことだと考えています。

未来を創ろうとたくらんでいる人、挑戦しようとしている人には、必ず想いがあるはずです。
でも、それは言語が理解できない脳部位で行われているため、言語化が難しい。

その想いに気付き、それを自社の未来構想に織り込むことだと考えるのです。
例えば、岐阜市でヘナ専門美容室「月と風」を経営する武藤 花緒理さんは溢れんばかりの想いを採用活動時から伝えています。
詳しくはこの記事を参考にしてね。

これからオープンする小さなサロンに採用枠を超える人が集まったばかりが、採用が終わってからも問い合わせが来て、お断りすると「次の出店まで待ちます!」と言ったそうです。

よく「ボタンの掛け違い」と言いますが、人材育成と組織開発における、第一のボタンは採用です。持っていない想いや能力は「出せ」と言っても出ません。無いものは出ないのです。

多くの企業は採用を変えることで、今抱えている問題がの多くが解決すると考えています。
弊社がそうでしたから。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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不人気業種を経営する中で、試行錯誤の果てに開発した採用術をすべてお伝えまします。ある会社では起業前、つまりまだ実績がないにも関わらず定員の倍の人が集まりました。
「働きがいを求める人材を多く集める」→「採用試験で自発性と成果意識が高い人材を見極める」→「既存の社員も教育に関わり、自ら育つ」
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