社員から人間関係の相談を受けた時に、社長はどう対応すれば良いのか?

社長は社員から様々な相談を受けると思いますが、その中でも「人間関係の悩み」を受けることがあります。
「◯◯さんが協力してくれない」「チームの和を乱す」「人の悪口を言う」
で、「社長、どうにかして下さい」と。
人の感情に関する問題は一番厄介な相談ですよね?
その人の言い分もあるが、相手の言い分もあるから、その中に挟まれると身動きが取れなくなります。

今日は、人間関係の悩みが来た時にどう対応するか?について考えたいと思います。

感情はその人が勝手につくり出している現象

人間関係の相談が来た時に、社長は「ジャッジしない」ことが大切だと考えています。
相談に来る人は、起きている問題ではなく、実は「自分は悪くない。悪いのは相手だ」「こんなに辛い思いをしているのを分かって」…つまり自分を認めて欲しくて来ているのです。
ジャッジをしないとは「誰が悪い」とか「怒っていてはダメだ」という評価をしないことです。

本人がそう感じたのだから、それはしょうがないですよね?
そもそも起きている事実と、それを気に入らないと感じているのは別問題だと思います。
例えば、晴れの天気を見て「洗濯物が乾くな」と思う人もいれば、「日焼けしちゃうじゃん」と思う人もいます。
起きている現象…天気が良いという事実をどう捉えるか?はその人次第ってこと。

感じ方は人それぞれだから、その気持ちに善悪はないうことです。
だからジャッジはしないこと、そう考えるのです。

AさんとBさんの人間関係の衝突は、仕事上の具体的な何か?がきっかけで、互いに、自分の中に嫌な感情をつくり出しているというのが真実だと思います。

まずはこうした認識を共有することが大切だと考えます。
ただし、これを人間関係がこじれた職場で社長が講義すると受け入れられないことが多いと思いますので、第三者にお願いした方が良いと思います。

こうした分野を専門にするカウンセラー、コーチは結構多いですからね。

もう1つ持ち合わせたい共通認識は「人と課題を切り離して考える習慣を身につける」ということです。

人と課題を切り離して考える習慣を身につける

感情は人が勝手につくり出していることが分かっても、仕事上の不具合はなんとかしたい。
例えば、僕は朝早く出社するので、お客様からのクレーム…新聞が届かなかったり銘柄を間違えたりといったクレーム電話を受けることが多くあります。
その時に思うことは「まったく◯◯は何をやってるんだ!」と、スタッフが悪いと思っちゃうんだよね…

「アイツのせいでオレが怒られ悲しい思いをした」ってこと。
悲しいという感情が怒りに転換され「まったく◯◯は〜」と人に矛先が向く。
で、スタッフに「お前、何やってんだ!」と怒ると、そこから人間関係のギクシャクが始まるわけです。

とは言っても「悲しい思いをした」ということに良し悪しはありません。
それを相手に伝えることは問題ないと思います。
怒って責めたら反論するかもしれないけど「何で悲しがるんだよ」って言う人はいないでしょ?(笑)

互いに感情的にならなければ、後は「課題だけ」となります。
課題とは、人ではなく「問題が起きた物理的な課題」です。
例えば作業工程が正しくないとか、連絡体制に不具合があるとか、人の資質ではないものね。

配達ミスの話で言えば、課題は◯◯さんではなく「◯◯さんがやっている作業工程」ってことね。
ミスがない人と多い人の差は、行動の違いです。
これに関してはこの記事を参考にしてね。
「ミスが多い社員は、どう教育すればミスを減らせるのか?」

社長は感情の問題に関してジャッジをしない。
自分にも社員にも。
その共通認識を社内で共有する。

あとは冷静に「行動」「工程」を変えればいいと思います。

間違っても感情の渦に巻き込まれないことだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 

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