仕事中に結果を意識すると結果は出ない。結果を意識する時間は別で取ろう

スポーツには「練習時間」「作戦を練る時間」「試合時間」があります。
これは仕事で言うと「研修」「たくらみ」「業務」にあたります。
スポーツの世界では練習が9割以上、作戦と試合は1割もないですよね?
ところが仕事は逆で、試合が9割以上、会社によっては100%試合なんてところもあります。
 
時間割をつくること…特に「たくらみ」と「業務」はキッチリ分けた方がいいと思います。
そうしないとお客様に嫌われ成果が出ないからです。
 
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結果を意識しすぎると結果は手に入らない

スポーツの世界に「ゾーン」「フロー」という言葉があります。
時間感覚が消え「今ここ」にディープに集中する状態で、最高のパフォーマンスを発揮します。
スポーツや芸術、遊びなどで誰にも経験がありますよね?
フローに入ると、例えば相手がどの方向に動くか?が確信を持って予測できたり、サッカー選手ではフィールドを真上から観ているような視点を得ることがあるそうです。
超人になれるのです。
 
頭で考えずに身体が勝手に動く。
スポーツ選手は、いかにフローに入るか?を課題にしています。
 
しかし、ここに問題があります。
僕にフローを教えてくれたのは天外伺朗さんです。(ソニーの元上級役員でCDやアイボの開発を手掛けた方です)
天外さんはこう言いました。
「どうやってフローに入るか?と考えた瞬間にフローから遠ざかる」
頭で考えるとダメ、考えずに感覚的にプレーしないと入れない面倒な世界なのです。
 
また、「今ここ」に集中している状態なので、勝つこと(未来)を考えても入れない。
他人の評価を気にしても入れない。
以前に、日本代表の岡田武史監督が「勝利への執念を持つと勝てない。執念を持った我々が勝てるのは、我々以上に執念を持った相手だ」と言っていましたが、フローの話だと思いました。
そう考えると、企業ではいかにフローを阻害しているかと思います。
常に上司の評価を気にするし、「結果を出せ!」と言われるからね(笑)
 
では、今ここに集中してさえいれば勝てるのか?と言えばそうじゃないと思います。
作戦、たくらみが必要です。
 
だから、たくらむ時間とプレーの時間をキッチリと分けた方が良いと考えるのです。

たくらむ時は結果を意識する、プレー中は今ここに集中する

たくらみとは勝利の仕組み、方程式を立てる作業で「これと、これと、これとをやったら…フフフっ」という皮算用です。
この時は結果を意識しなければ良いものはつくれませんよね?
また、それをつくるためにはスキルがいるから研修が必要になります。
 
ここで大切なのは、仕組みは「お客様の気持ちと行動」を中心に立てることです。
 
例えば、以前に弊社ですごく成果を上げたたくらみがありました。
信州の郷土料理の研究科が地元紙にレシピの連載をしていました。
地産地消がブームだったので、これをセールスポイントに営業をすれば…フフフっと思ったのです。
しかし、訪問販売は嫌われるので仕組みをつくりました。
まずは料理研究家の講演会を開きました。
狙いは、郷土料理に関心のある方と出会うことです。営業では出会えないからね。
講演会の後に、簡単な会食会を開きお客様をもてなし、人間関係を創りました。
で、翌日にお礼の手紙と新聞購読のチラシを入れたのです。
「◯◯新聞に◯◯先生のコラムが載ってますよ」と。
 
非常に高い成果を上げたのですが、お客様の気持ちと行動に焦点を当てた仕組みがあったからです。
 
この経験で大切だと気付いたのは、たくらむ時は成果を意識しますが、プレー中…講演会での接客や手紙を書いている時は、お客様に喜ばれることだけに集中することの重要性です。
接客中にたくらみ顔をしていたら、いやらしいでしょ?(笑)
喜ばれることだけにディープに集中する、そのために成果は考えない。評価も考えない。
仕組みがしっかりしていれば、そこにさえ集中すれば成果は出るからね。
逆に、集中できないとお客様の気持ちが動かず仕組みが回らない。
 
これが作戦とプレーを分けるという考え方です。
 
脳の切り替えを行い「今ここ」に集中できる環境を創ることです。
 
さて、僕はフロに入ってコンディションを整えます。
社員さんがフローに入れる環境を創りましょう!
 
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
 

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