社員の自発性を高めるためには、社長は静かにしていることが大切である

グイグイ引っ張るリーダーのもとでは社員は自分で考えることを放棄します。
静かなリーダーの場合、社員は自分たちで相談をして行動するようになります。
後者の方が組織としてのトータル力は高くなります。

今日は組織を活性化するには、社長の影響力で組織を動かさないことが大切だという記事を書きますね。

組織のトータルの力を上げることを考える

例えば、5人の社員がいる会社で考えてみますね。
社長の力を80とします。
社長がトップダウンで指示命令をした場合、社員は単なる手足になるので発揮できる力は、せいぜい10か20ほどです。
仮に20とすると「社長80+5人の社員100」=180が組織としての力になります。

社長が静かで20の力しか出さないと、社員は自分たちで考えるので1人あたり50の力を発揮するようになります。
トータルの力は270になる。

圧倒的な差です。

社員を手足ではなく、頭脳として見ることが大切です。

そうなれば社長の力の限界を超えた仕事ができるようになり、本当に強い組織に成長しますが、そのためには社長がグイグイ引っ張るリーダーシップを止めることが大切です。

自律型組織が発揮する2つの強み

例えば、先日、夢新聞の認定講座を行い、そこに「静かな社長」が2人の部下を連れて参加してくれました。
栃木県で新聞販売店を経営する鈴木亨さんです。
社員さんは小島悠輔さんと落合恵子さん。
僕は初めてこの3人に会った時に、社長と社員の関係じゃなく「3人の社員さん」と感じたのです。
だって、社員と一緒に講座を受けるって、ありそうでないですよね?
ここに鈴木社長の謙虚さが現れています。

最後に、ツーショットで写真を撮ったのですが、夢新聞で使うマストアイテム「ズラ」をかぶり撮影(笑)

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落合恵子さんが撮り、こう言いました。「この写真、今度のニューズレターに載せよう」と。

この何気ない一言に、この会社の組織運営が現れています。
ニューズレターのネタを何にするか?に対して社員が決めることができるということです。

手足として動いていたら、こういう発言はありませんよね?

静かな社長のもとでは社員が自分で考え行動するようになり、トータルのパワーが上がります。そして、もう1つ嬉しい効果があります。
それは、自分で考えイキイキと仕事をする社員にはファンがつくのです。

これだけモノが溢れた上に、どこの会社も大した違いがない時代です。
お客様は買う相手を選びますから、社員がイキイキとした会社は強いに決まっています。

だから、現場の社員が自分たちで考え、決め、行動できる環境づくりが大切になります。

そのためには、社長は自分で考え指示命令を出すのではなく、それを社員に委ねることです。

鈴木新聞店さん、夢新聞の講師が3人もいるという凄い会社です。
みんなが先生で、みんながオリジナルの授業ができる。

将来が楽しみですね〜!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。