社長がセミナーで学んでも、それを社内に落とし込めないと実行できない

社長がセミナーで勉強すると、行動力のある人はすぐに社内で実践したくなりますよね?
でも、そのためには社員にちゃんと理解してもらうことが大切です。

朝、社員を集め「これからはコレで行くぞ〜」なんて言っても社員の頭の中は「?」」でいっぱい(笑)
そんな経験ありませんか?
それでは笛吹けども踊らず状態ですよね。

今日の記事は、新しいことを社内で実践する時の手順について書きますね。

学びも大切だが、それをどう社内に落とし込むかも大事

セミナーから帰り燃えている社長を見ると、社員は不安になるものです。
まずはその心境を理解することだと思います。

「大変なことが始まるんじゃないのか?」
「自分に出来るだろうか?」
「自分のやってきたことが否定された気持ちになる」
「勝手なヤツだ」(笑)

様々ですよね?

僕も、10年ほど前に朝礼を導入したことがありました。
みんなで経営理念を唱和するヤツね(笑)

セミナーから帰ったその夜に即席で作って、翌朝からやったのを覚えています。
当時はものすごくワンマンだったから、それに異を唱える社員はいませんでした。
だから、理解してくれたと思い込んでいたのですが、そうじゃなかった。

「よく分からんが、社長がやると言ったから、しかたなくやった」
そんな感じですよ(笑)
それでは意味がありません。

一流のセミナーでは、そこのフォローがしっかりしています。
学んだ社長が、帰ってから社員とどのように対話するかってことね。

社員の心境に合わせて順を追って説明することが大切です。

社員の気持ちをベースに説明を組み立てること

まずは「ありがとう」を伝えることです。
お互いの心が開かないと対話になりませんからね。
ワンマン社長にはこれが一番むずかしい…

次に、現状を伝えること。
特に抜本的に変革するときには、会社の現状を数値とともに丁寧に伝えることが大切だと考えます。
情報を公開するってことね。
ワンマン社長にはこれも難しい…

それとともに「力を貸して欲しい」と言うことです。
命令で動かそうとすると、社員の気持ちは反発モードになりますから。
でも、これこそワンマン社長には難しい(笑)

って全部じゃん(笑)

次に何を目指すのか?…ビジョンを会社と社員の立場、両方を説明することだと考えています。
ここ重要ね。

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目指すものが数値だけでは社員の心は動かない。
そうなった時の様子を臨場感のある表現で伝えること、そして「私はそうしたい!」と自分の願望をハッキリと伝えることだと考えます。

「◯◯しなければいけなからやる」のと「◯◯したいからやる」では受け取った人の印象はだいぶ違います。

そして、「それを実現する方法を学んだのだが、みんなはやりたいかな?」と問うことです。

ここが辛抱の時です。

理性では、現状を放置しておくと大変なことになることはわかっている。
変えなきゃいけないことはわかっている。

でも、気持ちが前に進めないんだよね。
怖いから。

だからウダウダが始まる(笑)

ここでちゃんと対話をすることです。
間違っても「やりたくない奴は今すぐ出て行け〜!」なんて言わないことね。

社長と社員の関係が完全な師弟関係になっていて、完璧な指示・命令を出す自信があれば、それでもいいと思いますがね。

…やっぱ、ワンマン社長には難しいわ(笑)

「現状を放置しておいた場合の怖さ」
「新しいことを始めた時の心配や恐怖」
「失敗した時の怖さ」
「上手く行った時の喜び」

そうした感情と向き合うこと、そう考えています。

何か、新しいことを社内で始める時は、社員の気持ちをベースに説明を組み立てることです。

それでは、今日も素敵な1日をお過ごしください!