商売の繁盛は「範囲」と「時間軸」で決まる

商売の繁盛は「範囲」と「時間軸」で決まる、最近そんな事を考えています。
どういうことかというと、例えば、自分の半径5メートルのことしか考えられない人、直近の損得でしか行動できない人は稼ぎは限定される、そういう事です。

今日は、範囲、時間軸とも大きく捉えている人や組織について、自分への戒めの意味も含め考えたいと思います。

永い時間軸で仕事をしている道の駅の店員さん

最近、かんぽ生命の不適切な営業が話題になりました。
厳しいノルマがあり無理な営業をしたことが原因だと言われています。
あれだけ大きな組織で、しかも上層部には頭の良い人がいるはずなのにね…
頭が古い、時代遅れなのだと思います。

短期的な利益を追求すると、大抵、長期的には損をする、商売はそのようにできているのだと思います。

言うまでもなく収益の源泉はお客様ですよね。
お金を払うのはお客様だから。
だからお客様と永いお付き合いをすることが繁栄の礎になります。
この当たり前のことが分からなくなってしまうのは、短期利益を追求するからだと思います。
その表れはノルマです。

先日、親友たちと北海道に行った時に寄った道の駅の店員さんは「永い時間軸」で仕事をされている方でした。
親友がジャガイモを買いたいと思い、店員さんに相談をしたところ、こう言われました。

「今日明日に帰られるなら大丈夫ですが、3日間滞在するならお勧めできません」

「売らない」という選択をした。
後で親友たちと「これ、ノルマがあったら売っちゃうよね」と話しました。

意図してやったのか、人間性なのかは分かりませんが、売らない=その場の収益を捨てる、でも顧客はしっかり掴んだわけです。

永い時間軸で仕事をしている方で、とても勉強になりました。

時間軸で言えば、聞いた話によるとネイティブアメリカンは何か意思決定をする際、7代先を考えるそうです。
だから、大人たちに交じり子どもも会議に参加します。
安易な多数決はせずに、じっくりと話し合うそうです。

時間軸を永く捉え考え行動する、とても大切なことだと思います。

長期的な得=真の得を追求すると「徳」になる。「徳」を追求すると「得」をする

範囲も重要だと思います。
たくらみ屋の相棒、森本繁生は、いつも広い範囲(時間軸も)で物事を考えています。
現在、僕が一番、参考にしていることですが、一朝一夕にはマネできません。

例えば、現在、たくらみ屋は11名で活動していますが、何かを企画する時に、森本は常に「広い範囲での得」を考えます。

お客様にとって得か?
11名にとって得か?
その他に、一緒に得ができる人はいないか?
何よりも、それでみんなが幸せになるか?
永く機能するか?

一部の人だけが得をするようでは永く続かないし、稼げる額も限られます。
半径5メートル思考の人は、5メートル以内にあるお金しか入ってこない。
1年先しか考えられないと、1年分のお金しか入ってこない。
範囲と時間軸を大きく捉えると、無限の可能性が生まれる…それがお金の法則なのだと思います。

「三方良し」を実践している…3年間付き合ってきて、本当に凄い人と仕事をさせてもらっていると感じています。

僕は、「得」と「徳」は同義語だと思っています。
目先ではなく、長期的な得=真の得を追求すると「徳」になる。
「徳」を追求すると、結果的に「得」をする。

そのためには、しっかりとした会計管理が必要だと考えています。
徳を追求したは良いが、得する前にキャッシュが底をつきた、なんて事になったらみんなが損をします。

商売の繁盛は「範囲」と「時間軸」で決まる。
僕は昨年10月に、23年間経営した新聞店の社長を退きました。
新しい会社を設立してもうすぐ1年になります。

徐々に、範囲、時間軸ともに大きな枠で考えられるように心を成長させます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

 


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