「◯◯ファースト」を企業で考えると…社員ファースト?それとも社長ファースト?

吉本興業の対応に多くの批判が寄せられているみたいです。
今回の騒動の中に「芸人ファースト」という言葉が出てきました。
「都民ファースト」「アメリカファースト」…数年前からよく言われるようになりました。

これを企業に当てはめると「従業員ファースト」「顧客ファースト」といった考え方になると思います。

さて、企業は何をファーストにすると上手くいくのか?
今日はそんな事を考えてみました。

ファーストは重要度ではなく手順の話だと思う

◯◯ファーストって、おそらく「何を一番、大切にするか?」といった考え方なのだと思います。
僕は、この考え方にはあまり意味がないと考えています。
なぜなら優劣を付けられないからです。

顧客満足のためには、働く人の満足が必要だし、会社が潤っている必要がある。
働く人を優先すれば、そのためには会社が儲かる必要があるし、そのために顧客満足が必要になる。
会社ファーストで考えたならば、そのためには働く人と顧客の満足が必要になる。

どれか1つを挙げれば、その他は必要条件という構図になっているのだと考えます。
だから、どれが重要か?という議論に意味はないと考えるのです。

僕は「ファースト」とは手順なのだと考えています。

顧客満足→会社の儲け→働く人の満足
会社の儲け→働く人の満足→顧客満足
働く人の満足→顧客満足→会社の儲け

3つのパターンがあり、会社の状況で手順は変わると考えます。

創業期は会社ファースト

多くの場合、創業期は社長の商才と創造性で会社が離陸します。
その状況では社員は少ないし、社員さんの能力に依存はしていないと思います。
この場合、とにかく離陸させて安定飛行になるまで会社の儲けを第一に考えるのが良いと思います。

安定飛行に入ったら働く人ファースト

今って安定飛行の状態は長く続きません。
飛行機の国内路線に似ていると思います。シートベルトサインが消えても、すぐに着陸体制に入りシートベルトの着用サインが付くような感じだと。

社員数が増えれば、現場のことは現場の知恵で解決するのが一番です。
また、成熟期に入ると社長にも正解が分からない課題に直面するから、社員さんの知恵を借り、三人寄れば文殊の知恵を生む必要に迫られます。

「社員集団が自ら考え判断し行動する」…この段階で会社ファーストだと、社員は自分事にならならず自発性は発揮されません。
自発性なきところに創造性・知恵もありません。
働く人の充実を最初に、顧客満足、そして会社の儲けが生まれる手順に変わると考えます。

敢えて「社長ファースト」という考え方をする

しかしながら、僕は敢えて「社長ファースト」の考えを持っています。
順番の最初が社長であること。
それは、まず社長の役員報酬を十分、確保すること。
そして、まずは社長が仕事を心から愉しむという、手順の話です。

その理由は、人は自分の心のコップが満たされないと、他人のコップを満たすことはできないという考え方です。

この考え方を僕に教えてくれたのは、「味方学」のファシリテーター、鈴木優子さんです。
鈴木さんは、これを「シャンパンタワーの法則」と僕に教えてくれました。

最近は若くして人間ができている人もいますが、多くの人にとって、まずは自分を満たすことが大切だと思っています。

よく「真の幸せは金では買えない」と言いますが、お金で買える小さな幸せは世の中にはたくさんあります。
それを経験した時に、金では買えない真の幸せが解り、人間として成熟して、それが企業文化醸成に繋がるのだと思います。
ただ、これは手順の話なので、早く社員ファーストに切り替える必要があると考えます。

また、まずは社長が仕事を心から愉しむことが大切だと思います。
元気がよく儲かっている会社は、社長が元気で仕事を愉しんでいます。

つまらなそうな顔でどんなに正しい理屈をこねても、組織に活力は生まれないと思います。
理屈は正しくなきゃいけませんが、その前に、組織の空気が笑っていることだと、僕は思っています。

「ファースト」とは手順の話で、何を最初に持ってくるかは、その企業により違うと思います。
しかし、社長はまずは自分を満たすことだと考えます。
それも、何によって満たされるか?は人それぞれで正解はないと思います。

それでは今日も素敵な1日を!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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