リーダーの限界=組織の限界…この構図から抜け出す「騙されてやる」という発想

自分の古い常識の枠で部下を縛っていないか

「もんだ族」という言葉があるそうです。
「こういうもんだ」と最初から決めつけてかかる頭の固い人たちを指します。
これを聞くと「いるいる」となりますが、まずは自分が族の一味になっていないか、疑ってみる必要があると思います。
僕もそう、でも、それは仕方がないことだと思う。
人は誰しも経験を積めば思考の枠ができるからです。
枠があることは悪いことではないと思います。枠があるから思考がスムーズに進み、課題を解決できるから。

でも、世の中が変わり新しい枠が求めれた時に、それが邪魔になります。

「枠をどう壊すか?」が問われるわけですが、僕はマネージャー、経営層になったら自分の枠を壊すのではなく、自分の枠に部下を縛り付けないことが大切だと考えています。

もんだ族をやりながら、部下に自由に仕事をしてもらう…そんな在り方です。

僕の友人に、サービス業に従事する非常に面白い発想をする人がいます。
よく「常識に縛られずに物事を疑ってみる」と言いますが、そもそも、友人には固定観念が少なく、まるで子どものような視点で世界を観ていると、僕は感じています。
それが仕事で活き、斬新なサービスを開発しているようです。

会社員なので、組織の常識の中ではさぞかし生きづらいのでは?と思っていましたが、実はそうでもないそうです。
以前に「会社の中でどんな扱いをされているの?」と聞いたことがあります。

「放し飼い」

そう答えました。
しかも、柵がない広大な牧場で放し飼いされていると。

それを聞いた時に、友人の上司はすごい人だと思いました。
きっと上司にも枠があり、友人の発想や行動に驚き、時に怖くなることがあると思います。

それを許容し任せているのだからすごいことです。

「目を見て騙されてやる」という心意気を持つ

イノベーションという言葉は、これまで研究開発の世界で使われてきたと思います。
それが今では、サービス業など他の分野にも拡がっていると思います。
イノベーションは他人事ではない。

では、どうすれば従来を超える発想が生まれるのでしょうか?

最近、たくらみ屋では「ホンダ イノベーション魂!」とうDVDにハマっています。
小林三郎さんという、まるでオジサン版チコちゃんみたいな方(笑)の講演会を収録したDVDですが、これが痛快で分かりやすい。
Amazonを見たら中古で16,000円もするし!

小林さんは「40歳を過ぎたらイノベーションは起こせない」と喝破します。
その理由は、取りも直さず思考の枠ができるから。
だから40歳を過ぎたら、若いもんに自由に仕事をさせることだと言います。

しかも「目を見て騙されてやる」と。
この意図は、ヤル気がある部下を、目を見て判断し可能性があるヤツに任せるということです。

この目で見つめられたら気合が入るよね…

 

互いに覚悟が要るということだと思います。
責任も互いにかかる。

責任には3種類があると考えています。
「取る責任」「果たす責任」「取らされる責任」

「取らされる責任」は論外です。
上手くいかなかった時に、上司が責任逃れをして部下に押し付けるなんてことがあっては誰も挑戦しませんよね?
任せた以上、上手くいかなかった責任は上司にあります。

よく「責任は上司にある」と言うと、喜ぶ部下がいますが、そんなに甘いものではありません。
部下には「果たす責任」があります。

自分たちで考え、実行し、その変化・結果を検証し次に活かす…このPDSサイクルを「最後の最後まで」回し続ける責任、これが果たす責任だと考えています。

これができない人には任せられません。
だから、その覚悟があるか、小林さんは「目を見て騙されてやる」と言うのだと思います。
「騙されてやる」というのは、上司の心に潜む「もんだ」を感じながらも、自分にはない可能性に賭けることだと。

自分が苦労して作り上げた枠は、そう簡単には壊れないと思います。
枠を持ちながら、部下の可能性に賭ける、そんな心意気が求められるのだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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