社員を大切にする会社よりも、社員が会社を大切にする会社をつくりたい

「社員を大切にする」という言葉に違和感を感じています。
どこか「優しいだけ」のニュアンスを感じてしまうのです。かと言って「真の優しさは厳しさの中にある」というニュアンスでもありません。

優しくするもしないも社長…その構図に疑問を感じています。
大人と子どもの関係みたいだからです。
社員を大切にする会社よりも、社員が会社を大切にする会社が良い、僕はそれができて初めて社員を大切にする会社になると考えています。

従業員満足は不可能である

社員を大切にする会社は、社員に満足を提供できる会社
社員が会社を大切にする会社は、社員が悦びを感じる会社
そう考えています。

ES(従業員満足)という言葉があります。
僕が社長に就任した24年前ほど前に、この概念が誕生したように思います。
ESとともにCS(顧客満足)という言葉があります。当時、CSよりもESと言われていました。
その理由は、働く人が満足していなかったら顧客満足は実現しないと考えたからです。
本当にその通りだと思います。

CS、ES、会社の儲けは、どれかが上位に来るものではないと思います。
どれかを起点にすると、その他2つは必要条件となる、そんな関係性だと思います。
しかし、実際は、ESから取り組むとやりやすいと。

ところが、僕はESで失敗しました。
当時、弊社(もう社長ではないが)は労働条件が劣悪でした。
その最たるものは休みの少なさでした。

休みが取れずに疲れているスタッフ、家族と過ごす時間が取れないとこぼすスタッフを見て、「何とかしてやらねば」と意気込みました。
そして、2年間かけて休みが取れる体制を作りました。
そうしたら、別の社員が「休みは要らない。稼ぎたい」と言うのです。

その時に思いました。
満足の基準は人によって違うのだから、全員を満足させることはできないと。

変化に富む仕事ではなく決められた仕事を淡々とこなすことに満足する人もいます。
逆に、それで不満を感じる人もいます。

満足に変わる「何か」が必要だと思ったのです。

仕事に悦びを感じる社員を育てる

満足に変わるものは「悦び」だと思います。
喜びよりも深い悦びだと。
悦びには、内面から湧き上がるものがある、僕はそう解釈しています。
何かに熱中し時間感覚を忘れる、自分の個性や才能といった本質が仕事に活き、自ら仕事を創造できる悦びです。

そして、仕事を通じ人生が真に豊かになることだと。

人には様々な望みがあります。
「ベンツに乗りたい」「昔、オレをバカにしたやつをギャフンと言わせたい」「他人の役に立ちたい」「仲間と協働する愉しさ」…人によって様々です。
それを実現するために仕事を活用しています。
結局、みんな自分の人生を豊かにするために会社を活用しているのだと思います。

同時に、会社の繁栄なくしてそれらは手に入りません。
自分のために会社を良くする必要があり、お客様に喜ばれる存在になることが欠かせないわけです。

この状態になると、記事タイトルにある「社員が会社を大切にする」ことになります。

それは仕事に悦びを見出している社員が多い会社こそが成し得ることだと思うのです。

社長は一部の社員のニーズを満たし、一部の社員の満足をつくることはできます。
しかし、悦びは違います。
環境を整えることしかできません。悦びを獲得するのはあくまでも本人ですからね。

簡単なことではありませんが、これができて初めて真に社員を大切にしている会社になるのだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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