チームづくりは良くなる前に一旦は悪くなることを覚悟せよ

新品の靴って足に馴染むまでは違和感がありますよね?僕はチームづくりも同じだと考えています。馴染むまでに一旦チームの状態が悪くなるのです。
この認識はとても重要だと思います。
良くしようと思ったら悪くなった…そこで諦めるかどうか?の境目だからです。
一旦は悪くなると知っていたら落ち着いて対応できるからです。

チームは調和する前に不協和音が鳴り響く

良くなる前に一旦悪くなる、そこ過程では何が起きているのでしょうか?
それはバンド(音楽)で例えると分かりやすいと思います。
特にジャズのライブ「ジャムセッション」です。
ジャムはプレーヤーが自由に演奏します。楽譜はない。基本的なコード進行だけ確認してGoです。
すると最初は調和しないんです。個性がぶつかって不協和音が響きます。ところが次第に息が合ってくるんです。
「個性を丸出しにしたまま調和する」…演奏している自分たちが驚くようなハーモニーが奏でられるのです。
これが醍醐味なのです。

これと同じことが指示ゼロ経営の職場でも起こります。
指示ゼロ経営の原則は「集団は課題解決に対し自律的に役割を決める力を持っている」です。
誰から指示命令されなくても「勝手に」やってのけるのです。
そこでは何が起きるでしょうか?
ジャムと同じことが起きます。
まずはチームで集まって話し合いをしますよね。そこで自由に発言できれば、当然色んな意見が飛び交うので不協和音が鳴り響くわけです。

逆にリーダーによる画一的な統制がある場合は「リーダーの考えの範囲内」でしか発言しないので荒れることはありません。全て予定調和で進むのです。
しかしこれでは部下はいつまで経っても他人事だしリーダーを超えるアイデアは生まれません。

本当に会社を良くしようと思うなら自由闊達な場を創ることが欠かせないと考えるのです。
そして、そのためには「一時的な混乱」を覚悟しなければなりません。
この事はリーダーだけではなくメンバー全員で共有したいものです。

混乱状態でリーダーが仕切ると元の木阿弥になる

さて、そんな混乱状態は誰にとってもストレスだと思います。そこで責任感のあるリーダーほど場の収拾に走ってしまいます。しかしそれは得策ではないと思います。
形だけ自律型で結局はリーダーが仕切る予定調和になってしまうからです。
また、部下は「イザとなったら上司がなんとかしてくれる」と思い、自力で解決しなくなってしまいます。

リーダーに求められる心得は待つことです。

「信頼して待つ」

待つとリーダーの代わりに場の収拾を行う者がメンバーの中から現れます。
100%絶対にとは言い切れませんが、不思議なもので人の集団にはそういうもの力が備わっています。
その役割を「交通整理役」と僕は呼んでいます。
特定の人の発言を抑えたり、周りの人に「どう思うか?」と振ったりする役割です。

この役割はメンバーの誰か1人に固定されるものではありません。
その時の状況で変わるものです。

この役割の存在はリーダーだけではなくメンバー全員が知っていた方が良いと考えます。
役者を知らないと演じようがないからね。

チームが混乱から立ち直るためには交通整理役が必要

この共通認識があると、仮に交通整理役が現れなくて惨たんたるミーティングで終わったとしても次に活かせます。
リーダーが指摘するまでもなく「今日は交通整理がいなかった」と客観的に分かるからです。
しかも、その役は固定されていないから誰かのせいにすることもできません。
文句があるなら自分がやれば良かったのです。

交通整理の他にも全部で14の役割があり、その役者が揃うとチームは自力で良くなります。

いずれにせよチームが自律的になると一旦は混乱するもの、その認識が大切だと思います。
諦めずに根気よく次に繋げていく…そんな辛抱がリーダーには求められると考えるのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしくださいね。

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。
著書に「リーダーが『何もしない』とうまくいく」がある。

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