障がい者を雇用したら組織が活性化した企業の事例から学ぶ

社内に得体の知れない緊張感が漂っている会社ってありますよね?
息苦しく自由にものが言えない雰囲気がある…
そういう会社って会議中にみんな下を向いて黙っていることが多いと思います。
発言をしないから良いアイデアが出るはずもなく、組織は停滞します。

この状態は何としても改善したいところです。
みんなが前を向き、笑顔で仕事をしている、コミュニケーションが活発で前向きなアイデアが出る…そんな状態を、意外な方法で実現させた会社があります。

障がい者を雇用したらみんなが優しくなった

その会社とは、僕が代表を務める夢新聞協会の仲間の会社です。
彼とはかれこれ15年の付き合いになります。
だから変化を目の当たりにすることができ、変容の要因を探ることができました。
この15年でものすごく組織が活性化しました。

明らかに変容したキッカケは障がいのある方を採用したことだったと思います。
若い方なのですが、車椅子で生活をしています。僕も話をした事があるのですが、とても優しく、そして能力の高い方です。

僕が印象に残っている場面があります。
それは、勤務が終わり、その方の家族がクルマで迎えに来た時のことです。
クルマの荷台に、社員さんがみんなで力を合わせて乗せている場面でした。
その会社にとっては普通の光景かもしれませんが、僕はなんだか感動したことを覚えています。

その時は、ビジネス抜きに、人として素晴らしいと思いました。
しかし、時を同じくして、明らかに組織が活性化したのです。
例えば、社員さんが社長にこんな事をお願いしている場面に遭遇したことがあります。

「今、こんな事をたくらんでいて、それには新しいパソコンが必要です。電機店で見積もったらこのくらいの金額なので買いたいのですが」

その方を採用した事と組織の活性化にはどんな因果関係があるのか?

僕は「心理的安全性」にあると考えています。

組織活性化の秘訣は心理的安全性にあり

心理的安全性とは心理学の用語で、組織活性化のために欠かせない要件だと言われています。
グーグル社が2012年に行った「プロジェクトアリストテレス」によって有名になりましたよね。
成果を上げるチームに共通する要件を抽出した結果、心理的なリラックス状態が要因であることが分かりました。
それは、主に「自分の存在が脅かされない安心感」と「素の自分でいられること」で成り立ちます。

指示ゼロ経営では「1人も見捨てない」という共通言語を使っています。
※この言葉は、『学び合い』の創始者、上越教育大学の西川純教授から教えていただきました。
できないで困っている人を見捨てず、協働により必ず達成するという誓いです。
1人を見捨てる集団は、2人目、3人目を見捨てます。そうなると「次は自分かも」と心理的安全性は破壊されます。

親友の会社は障害のある方をみんなで支えることを通じ、心理的安全性が文化として定着したのではないかと考えています。

1人も見捨てないことが、彼の存在により文化になったのだと思います。

心理的安全性が確保されると組織は劇的に活性化します。
まず、自由に発言ができるようになり、話し合いのテーブル上に多様なアイデアが並びます。
反論がある場合も、堂々とできます。例え、それが上司であったとしても。
集団の合意形成が非常に賢いものになります。

また、集団内に「自分だけ置いてかれる」という不安がなくなりますので、大きな事に挑戦できるようになります。

さらに、仕事を抱えて悲鳴を上げている仲間がいた場合、すぐに助けに入るので仕事の滞りが解消されます。
仕事は流れとつながりで成果を上げるので、助け合いが文化になっている会社は業績が良くなります。

親友にその事を伝えたら、こう言いました。

「オレは特別なことはしていないが、みんな良くやってくれている」

親友の会社は地域に密着しています。
雇用の機会を障がいのある方にも提供したことで、素晴らしいギフトを手にしたのだと思います。

優しさが強さを招いた。

親友の会社で起きていることを見て、とても意義あることだと思ったのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。株式会社Tao and Knowledge代表 株式会社たくらみ屋代表 一般社団法人夢新聞協会理事長。
指示・命令をしなくても自分たちで課題を発見し行動できる組織「指示ゼロ経営」を提唱する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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