社員が「選択の自由」を持つと、その瞬間に自発的になる

人は、自分で決められることが多いほど主体的になります

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おはようございます。
先日、会議が終わって、ある人が「つまらなかったな〜」と嘆いていました。
僕も心の中で「うんうん」って感じ。だって、お願い&指示しかしないんだもん(泣)
まあ、みんな大人ですからそれなりに聞いているフリをしてましたがね。

で、ここで確認したいのが、自分も部下に同じ事をしていないか?ってこと。
もしそうだとしたら、がんばっても社員は育たないかもしれません。

社員に意思決定に参加する余地はあるか?

僕の友人に可哀想な男がいます。
親父さんが厳しくてね、彼の人生のすべてを管理していました。
「将来は医者になれ」「1日の学習時間は4時間」「教材はこれ」「高校は〇〇高校」
彼の家に遊びに行くと窮屈だったのを覚えています。
だって、楽しく遊んでいると「親父さんが奥から大声で、そろそろ学習の時間だ!」って声が聞こえてくるんだもん。
彼、申し訳なさそうに「ゴメン、また遊びに来て」って謝っていました。
彼、あれほど勉強をしたのに成績は良くなったんです。
そりゃそうだ、イヤイヤやっていたんだから。

で、グレた(笑)

グレている時の方がイキイキしてましたよ。
親父さんも諦めたのかうるさいことは言わなくなりました。

これ、程度の差こそあれ企業内で起きていることです。
目的、目標を上が決める
方法、やり方を上が決める。
研修を上が決める…

社員、グレますよ(笑)
グレるのはいいけど、いい仕事は出来ませんね。

人は、自分で決められることが多いほど自発的になる

社内で一番自発的なのは間違いなく社長ですよね?
それってなんで?

「選ばれし人間だから」(笑)

なんて事はないですよね?

自分で決められることが多いから、それが一番大きな理由です。
人は、意思決定の幅が広がり選択の自由を持つほどに自発性と責任意識を持つようになります。ただし注意が必要です。
よく、上司から目標をなど押し付けられているのに、最後だけ形の上では自分で決めたように進めるやり方です。

「コミットメントさせられた」という状態では、時間の経過とともに他人事になってしまいます。意思決定は最初の段階から行うのが原則です。
社員の「選択の自由」を認めないで「なんで言われなきゃできないんだ」と嘆いても、そりゃ無理というもの。
責任と自由のバランスをとりながら、社員が自分で選択できる項目があると、その分だけ自発性がUPします。

そんな環境をつくってみてはいかがでしょうか?

それでは今日も素敵な1日を!

まとめ

自ら意思決定を行うことが自発性を生み出します。しかもコントロールではない、選択の自由が認められた上での意思決定です。自由な意思決定が「好き勝手」にならないように、全体の利益を考えながら自ら決めてもらうのです。

「人は自分の意思でのみ動く」それを原則に社員教育を行うことが自律型組織をつくる上で大切なのです。