多様性が叫ばれるのに、テクノロジーがそれを奪うという現代の不条理を考えてみた

最近、「偏った考え方の人」が増えていると感じています。ここ10年くらいの間で進んだ現象だと感じています。
漠然とした感覚だったのですが、その正体が、最近になり「フィルターバブル」という概念で明らかになりました。

今、デジタルメディアで情報を集めると、とても親切に情報の取捨選択をしてくれます。
Cookie機能のお陰です。
しかし、同時にそれは偏りを生みます。
今、ほとんどの人がスマホやパソコンで情報を集めますから、収集すればするほどに偏りが強化され、狭い世界に閉じ込められてしまうのです。

実は、このことは10年以上前から指摘されていました。
僕は新聞販売店を23年間、経営してきましたが、その中で、新聞社の方から何度も「新聞は自分の関心のない情報に出会うことができる」と教えてもらいました。
「できれば数紙、購読した方が良い」とも言われました。

僕は、今でも4紙購読しています。
読むと、偏りがあることを突きつけられるのですから目が痛いですよ。

たまに娘のスマホを借りて情報収集をしますが、そこには僕が住む世界とはまったく違う世界が展開されていて驚きます。

最近は、Cookieの削除法を知ったので、時々リセットするようにしています。

先日、山口周さんのラジオ番組で素敵な話を聞きました。
山口さんの友人が、東京で仕事があったのですが、急遽キャンセルになり3時間という空き時間ができてしまったそうです。

さて、あなたならその3時間をどう使いますか?
僕は、近くのカフェで仕事をします。
多くの方が、普段やっていることにその時間を費やすと思いますが、その方はこう考えたそうです。

「この3時間がなければ、絶対に体験しないことをする」

ということで、巣鴨のとげぬき地蔵商店街の喫茶店に入って、老人たちの会話を聞きに行った荘ですが、それはそれは新鮮な体験だったそうです。

先日、この話を、友人の鈴木陽介さん(税理士事務所ランニン技パートナーズ代表)にしたら、翌日、こんなメッセージが写真とともに来ました。

やるな〜!

企業組織というものは、どんなに多様な人を集めても、すぐに同一化してしまいます。
相当に努力しないと多様性なんて消えてなくなってしまうのです。

・会議などに定期的に外部の人を入れる
・副業を推奨し知のバリエーションを増やす
・遊ぶことを推奨する

みんなでそんなことをしたら面白いかもしれません。
同時に、偏った人が集まっても、それを多様性と捉え、知恵が生まれるマネジメントを行うことも大切だと考えています。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

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