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「やりたい事」と「やらなければならない事」を同化させると「道」になる

おはようございます。

七十二候では、今日は「うぐいすなく」
こんなに寒いと全然鳴いていませんが(笑)、それでも春は近づいてきています。
でも、僕は風邪をひきました…

さて、今日は、もし社員が「やらなくちゃ!」と自分を鼓舞していたら、それは危険だという話です。

障がいを持つ妹のために少年が描いた夢

およそ2年前の話ですが、ある小学校で夢新聞教室を行いました。
そこに参加していた小学6年の男の子のことは一生忘れないと思います。

普通の少年が持つ天真爛漫さは全くなく、何かの渦中にいるような真剣さと迫力を身にまとっていました。
事情を聞いて納得しました。
実は、彼の妹は生まれながらに障がいを抱えていて、歩くことも話すこともできません。
兄として、妹のために何かしたいという思いが、その雰囲気をつくり出していたのです。
彼の夢新聞には「ノーベル医学賞受賞」とありました。
受賞が目的ではなく、障がいを治す技術を開発したいという思いで。

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それが自分の「役割」だと考えていたのです。
僕は、その思いに心を打たれたし迫力に圧倒されましたが、1つだけ気になることがありました。
それは、楽しそうではなかったことです。

それから1年経って、今度は中学校で夢新聞教室を行い、彼も参加しました。
完成した夢新聞を見て、メンバー一同ビックリ。
「アイアンマンを作った」とあるのです。
「あの思いはどこに行ったんだ〜」と叫びそうになりましたが、よく読むとそうではなかった。彼は、近未来の医療はロボットが行うことを学んだのです。妹の障がいを治すのに、ロボットの開発者になるという道があることを知った。
そして、これが重要なんですが、彼はその分野が大好きなのです。

1年前とは違い、彼から放たれるエネルギーは光に満ちていました。

「やりたい事」と「やらなければならない事」を同化すると「道」になる

最初にあった時の彼のモチベーションは非常に高かったのだけれども、それは「役割意識」に基づくものです。
「やらなくちゃ」というモチベーションです。
環境がそうさせるという意味で外発的なモチベーションであり、そこには我慢が伴います。
しかし、これは非常に重要な意識で、これがない人を採用すると大変な事になります。
好きなことしかやらないからね。
本当は好きなことだけできればいいのですが、仕事にはやらなければならないこともたくさんありますよね。
でも、それだけだと仕事が愉しくありませんし、何よりも、今の時代に最も大切な創造性は発揮されませんから、組織力は低下します。

そこで必要なことは、アイアンマンの彼のケースと同様に、「やりたい事」と「やらなければならない事」を同化させることです。

1人で活動していれば比較的簡単なことですが、組織で行う場合、事業計画の立案に社員が参画することが必要だと考えます。
トップダウンで全てを決めるのではなく、社員の参画の余地がある「ゆるやかな案」を用意するということです。
自らが参画すると、そこに個が活かされる、スタッフの好きなことや才能が活きた事業になるのです。

例えば、弊社の場合、指示ゼロ経営を地域に拡張した形…地域の人の個性が結合して、課題を解決したり、新しく魅力的な価値を創造するという、抽象的な目的だけが共有されています。

そこにどんな方法、形があるのか?
キャッシュポイントはどこにあるか?

それらのアイデアを自由に出し、それで全体のモデルを創ります。
そうすると、アイデアを出した人が、そこを担当する事になります。

木も見て森も見れる。

それが「やりたい事」と「やらなければならない事」を同化させることになります。

人には特性(才能)がある。
複数の特性が活きるように組織をデザインするためには「参画で全体を創る」ことが重要な鍵を握ります。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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