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無条件に与えるというプロセスが、顧客創造には必須

おはようございます。

僕の親友、「サポーター論」の勝村大輔は、「商売は相思相愛」だと言います。
最近、彼の言葉を考えて、すごく気づきました。

今日は、商品・サービスが広がるキッカケは、実はその品質よりも人間対人間の信頼関係に依存しているという話です。
今は独自性の時代です。独自性の高いものは斬新であるがゆえに、最初は不審がられたり敬遠されがちです。
それがどの様に普及していくかという話です。

先日、グルメ番組でフグの特集をやっていました。
フグが美味しい季節ですよね?
驚いたのは、フグは縄文時代から食べる習慣があったんですって。
最初に食べた人は多分、食中毒で亡くなったと思う…
それが今は拡がった。

anorifugu

 

どの様にフグを食べる習慣が広がっていったのか?

初めてフグを食べた人は間違いなく死んだと思いますが、でも、きっと「こんなに美味しいものが食えて死ねるのなら本望…バタっ」って死んでいったんじゃないかと思います。
それを見た人が、「なんとか毒を抜く方法はないのか?」と研究を重ね、何人もの犠牲者を出しながら、卵巣に毒があることを発見したのだと思います。
人の旨いもんに対する執念はすごいですね〜

でも、僕はそれ以上に、フグがどの様に人から人へと伝播して行ったのかが気になりました。
そう、それは例えば iphoneが普及したのと同じメカニズムがあると思います。

戯曲家の山崎正和先生の著書に「社交する人間」という難解な本があります。
睡眠導入剤の代わりに読むといい本ですが(笑)すごく勉強になります。
その中に、「山の民」と「海の民」というくだりがあります。

山の民はキノコを食べる習慣があり、海の民は貝を食べる習慣があった。
いつしか両者が交わった時の話が物語的に書かれているのですが、これが面白い。
最初に互いが出会い、互いの好物を見せ合った時に、両者は何を思ったのでしょうか?
見た目が不気味だから、お互いに「コイツ、これは絶対に美味いとか言ってやがるが、オレたちを殺す気でいる」と思ったに違いありません。

ビジネスの現場で言うと、「この店員、これからはスマホの時代だと言ってやがるが、絶対に自分の成績のためにオレを騙そうとしている」って感じ。

猜疑心から始まり、後に、社交が始まりお互いがお互いの好物を食べるようになるのですが、山の民と海の民の間に起きたことから学びを得ることができます。

無条件に与えなければ関係は始まらない

山の民と海の民の話から学べることは、社交が始まるのは「ギブ・アンド・テイク」の関係ではあり得ないということです。
分かりますか?この意味が。
「何かするから、何かして」というのは関係性ができてからの話ですよね?
疑いがある場合には成立しない関係です。

最初は「ギブ・アンド・ギブ」の関係だったというのです。
「この人の言うことだったら信頼しても大丈夫」そう思えるまでは交換は行われず、ひたすら信頼関係をつくる事だけが行われた。

このメカニズムと同じようにiphoneは市場に出たと思います。
初期の購入者はジョブズに対する信頼があったから買った。そして彼らが熱心にいじっているのを見て、仲の良い友人が買った。
やがて信頼性の高いメディアが紹介して一気に普及していった。
でも、最初の社交は、本当に小人数で行われているのです。

僕が商売を始めた時に、地元の先輩社長から、「信頼を得るまでは地域の行事に出席して、一生懸命に貢献した方がいい」と言われましたが、こういうことだったんですね。

今、非常に発達しているSNSなどには、これと同じ効果があると考えています。
情報を発信する、その基本に「ギブ」の発想が必要なのだと。
そうすれば、相手もギブを出してくれる。

そして「ギブ・アンド・ギブ」から始まった関係は、慣れに伴い「ギブ・アンド・テイク」になりやすいのも事実です。
損得感情に基づく「駆け引き」です。
それだと、もっと良い条件の会社があれば、そちらに移ってしまいます。

勝村大輔の言った「相思相愛」だと言います。
いつまでも、ギブとギブで成り立つ商売がしたいと思います。

かっちゃん、ありがと!早く元気になってね。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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