会社も個人も、磨けば光るものを磨く

おはようございます。

子どもが小さかった時は毎年スキーに行っていましたが、昨年から全く行っていません。
寒いから雪質がいいと思うんだけどね。

さて、今日は、今日は努力は必ず報われるのか?というシビアな話題です。
結論から言うと、僕は半分イエスで半分ノーだと思っています。

努力が報われる人とそうでない人の違い

僕は高校1年生の時に初めてスキーをしました。
意外でしょ?
長野県の人はみんなスキーが得意だと思われますが、実はスケートなんです。
今は温暖化の影響で無理なんですが、僕が小学校の頃は校庭に水を張っていくとスケートリンクになったのです。

さて、スキーですがある程度まで上手になったら飽きてしまいました。
競技スキーにも興味がありましたが、僕には才能がないことはよく分かっていましたのでお楽しみスキーでいいやとなったのです。

ちょっと前の話ですが、元陸上選手の為末大さんが「努力をすれば成功するというのは間違い」という趣旨の発言をして騒がれましたね。
彼、別に努力を否定したわけではないのですが、言葉だけがひとり歩きしてしまった感じがします。
僕はこう解釈しています。
「磨けば光るものを磨く」

先月、夢新聞協会の第1級認定講座を行いましたが、ある参加者の方は「なれる最高の自分になる」と表現していましたが、同じ意味です。
僕の師匠である小阪裕司先生は「キミは、キミがなるべきものに、きっとなれる」と表現しています。

才能を磨こうということ。
こう言うと、「才能のある一部の人しか成功できない」と捉えられそうですが、才能はすべての人に備わっていると僕は考えています。
才能という言葉を使うから語弊が生じるのでしょうね。
「さあ、才能に目覚めよう」という本がありますが、それによるとこう解釈されています。

才能とは無意識に繰り返し現れる思考や感情、行動のパターンを言います。

しかも「才能」と書いて「自分」と読ませています。
いいよね〜

ここで言う才能を、僕は「特性」と呼んでいますが、特性が発揮されている時って、すごくワクワクするんですよね。
飽きずに集中できるから上達が早いし質も高い。
その特性が活きる仕事をするのが一番幸せなことだと思います。
もし、今はそういう仕事に就いていない人も、今から仕事のデザインをし直せば十分に活かすことができます。

画一的な管理は人の才能を潰す

さて、企業内マネジメントに目を向けると、特性を活かすとは適材適所ということになりますが、ここに1つの課題が生じます。
トップダウンマネジメントで上司が、部下の才能を見抜けばいいのですが、実際はそんなに簡単にはいきません。

その課題を解決するためには、事業の発案段階から社員が参画することです。
そのためには発言の自由度の高いミーティングが必要になります。
それをすると、例えば感覚タイプの人間は頭に浮かんだことをそのまま口にしますが、それは非常に斬新なアイデアであることが多いです。
シナリオづくりの得意な人間がそれを聞くと、非常に面白く、かつ強かな事業モデルに仕立て上げてしまいます。
分析タイプの人間は、そのモデルを円滑に進めるためのシステム構築に意識が行きます。

このように、1つのことを話し合っているように思えても、特性によって目の付け所が全く違うのです。
これが教科書通りの会議進行…目的を決めて、方法を決めて…と進めてしまうと、参加者が固まりクリエイティブの連鎖は起きません。
クリエイティブは、ワイワイガヤガヤと無秩序な会議から生まれることが多いのです。

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そういう会議を嫌う社長もいますが、メンバーの中で自律的に役割分担を決め、会議が終わる頃には、非常に斬新かつ、合理的なビジネスプランが創出されるでしょう。

実は、僕がこの手法の効果を認識したのは、息子の幼稚園の会長をやった時でした。
お母さんたちって強いでしょ(笑)
しかも僕は決して上司じゃないから、指示も命令も出せない。
会議が始まる10分くらい前から、無秩序な井戸端会議が始まります。
それを断ち切って会議を進めると、いきなり場が凍るんです。
だから、井戸端会議の流れを本来話し合うべき話題に、少しづつ変えていく手法をとりました。
そうすると、単発的なアイデア…例えば「受付にはひまわりの花が欲しいわ」とか「仮装した人がいたら子どもたち、喜ぶわよね」なんてアイデアが出ます。
そしてアイデアを聞いた人が触発されて、さらにアイデアを出します。
それを一連の事業モデルにするのは僕が得意だったので、非常に上手くいきました。

根があって、幹があって、枝葉があり、その順番で物事を考えるのが戦略的な発想です。
でも、秩序の整った場からは斬新なアイデアは出づらい。
従来の発想からすれば非常識かもしれませんが、無秩序から初めて、気が付いたらモデルがデザインされていたというのが最上の事業デザインだと思います。
特に、創造性が求められる今の時代はね。

それが同時に、社員の特性が活かされる事につながり組織のパワーになるのです。

それでは今日も社内を闊達な場にしていきましょう。

また明日!