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いわゆる「V字回復」の伝説は信頼してはいけない

おはようございます。

2月に入りました。まだ極寒の毎日が続きますが、あと2週間もすると春の足音が聞こえてきますね〜

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陽の光は確実に春の色合いになっています

成長の原理は急激な変化を嫌う

よく「V字回復」という言葉を聞きますよね?瀕死の状態から劇的に立ち直ったということで成功談として語られる事が多いのですが、僕は学ぶべきは、そうではない地味な企業だと考えています。
というより、学んではいけないとさえ思っています。

以前に、ある著名な医師が、「劇的」という言葉にダマされるな、という趣旨の話をしていました。
劇的というのは、短期間で効果が出るという意味です。
劇的にキレイになるとか、病気が治るとか、そういう類です。
その理由として、多くの場合、人間の体はそんなにすぐに変わらないと語っていました。
急に変わるということは、急に悪くなることだってあるわけで、そういう事が起きないように人間の体は良く出来ているのだそうです。
なんか納得しました。

人体と経営とを同列では語れませんが、企業にも「劇的」はない方が良いと考えます。
ドラマチックではありますが、リスクの高い、賢い経営とは言えません。

急に伸びることが無いわけではありませんが、その後、必ず落ち着く時が来ます。
それが成長の原理です。
急激に伸びている時期というのは、同時にコストもかかっている時です。
コストが変動費であればいいのですが、固定費の場合、落ち着いた時に経営に重くのしかかってきます。
そうすると無理をして伸ばそうとします。
無理をすると短期視点に立つので、顧客との関係性や社内のナレッジの蓄積といった、永く繁栄するために必要な活動をしなくなり、そして何よりも創造性が破壊されますので、一時的に良くなってもすぐに失速する可能性が大きいのです。

そこからまたV字回復(笑)
禁煙に失敗した人が冗談で「オレは何度も禁煙に成功している」と言っているようなもんです(笑)

毎年、少しづつ成長する企業が一番儲かる

僕の知人の会社は製造業ですが、社屋がすごくカッコ悪いです。
なぜかというと、後から拡張していったせいで、ツギハギみたいでかっこわるい。
僕は絶対に嫌なんですが、賢い経営をしています。
一見、計画性がなく見えますが、実は、成長に合わせて少しづつ社屋を変えていっている堅実な経営なのです。

かんてんぱぱで有名な伊那食食品工業も毎年、少しづつ成長することを重要視して、かつての寒天ブームでも増産は控えたと言います。さらに、時には営業に「売りすぎるな」と歯止めをかけることもあるそうです。

経営者は高い目標を設定することが大好きです。
対し、社員はちょっと背伸びをした目標が好きです。
どちらが賢いかは自明ですよね。

高い目標は長期目標にしましょう。

実は、これは創造性にも影響し、最も創造性が発揮される精神状態、忘我の集中状態に入る「フロー」は適度な目標、ちょっとがんばれば達成できそうな予感がする時に突入すると言われています。

活動には必ずコストが伴います。
無理をした時には、必ず無駄が出ることを心得ておく必要があると思います。

V字というドラマが好きなのはメディアだけなのです。
それでは今週も素敵な毎日を過ごしましょうね。

また明日。

 

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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