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顧客を攻略するとか囲い込むという発想はすでに通用しない時代になった

おはようございます。

2015年も1ヶ月が過ぎてしまいました…
社会の変革期にありますので、着実に前に進んで行きましょうね。

さて、今日は、僕が経験から確信を持って言える、企業の進化形態について事例を交え書きたいと思います。
いまだに多くの企業が「新規客を攻略する」とか「顧客を囲い込む」という発想が抜けないのですが、業績の良い企業はまったく違う次元で商売をしているという話です。

自然と人が集まる、自然と広がる

僕は長野県の田舎町に住んでいます。
その小さな町で来月、2月28日に福島復興支援のイベントが行われます。「芋煮会」という名の、ほのぼのとしたイベントなのですが、収益金を「福島インドアパークプロジェクト」という、原発事故の影響で屋外で遊べない子どもたちのためのインドアパーク施設をつくる活動団体に寄付することを目的としています。

第1回目を昨年行い、大好評で再び開催することになりました。

主催は、僕が主宰する塾「オンリーワン事業モデル構築塾」の塾生さん、松崎直美さんという30代の女性です。
地元でレストランを経営しています。

IMG_6113

カラダに優しいメニューがいっぱいです

彼女は福島出身でこの町に嫁に嫁いできた、いわゆる「よそ者」です。
有名人でもなければ、地元の名士でもない。
そんな人が企画するイベントに、30ほどの企業が出店し、20人を超えるフリーで集まったボランティアが実行委員になり、多くの企業が支援金を出しています。
商工会で企画してもこんな事にはなりませんよね?
しかも、みんな福島に縁のない人ばかりです。

どうしてそういう事が起きるのか?
ここに企業の進化形態のヒントがあると思いました。

巻き込みは思いが行動に現れた時に始まる

なぜ、福島に縁のない人が共感し輪が拡がっているのかと言えば、「福島の復興」に対する共感もありますが、僕が思うに彼女という「人」に対する共感が大きいのだと思います。
応援したい、一緒にやりたい、ひと肌脱ぎたい、何をやるか?よりも誰とやるか?そんな巻き込みがあるのだと思います。

かくいう僕もそうです。
芋煮会の協賛をしましたが、その一番の理由は「彼女がやることだから」です。
イベントの趣旨も重要ですが、僕にはそれが一番の優先順位だった。
その思いは、塾の中で聞いた、彼女の実践です。
経営するレストランにはパーティー用にアレルギー対応メニューがありますが、その開発の動機は自分の娘さんにアレルギーがあり、それ故に、パーティーを楽しめない悲しさを知っているからです。
ここまではよくある話です。
僕が心を打たれたのは、その先の話です。
彼女、なんと、パーティーのチラシを隣町で行われたアレルギーに関する講演会の会場の外で、手配りしたのです。
最も有効であるが、ものすごく泥臭いので実行する人はほとんどいないと思います。
なかなか出来ませんよね?

思いを語ることは誰にでもできますが、それが本物かどうかは行動で分かります。
ものすごい衝撃を受けました。
巻き込む力…エンパワーメントの真理を見た思いがしました。
きっとイベントに賛同した人も、同じような思いを抱いているのだと思います。

そして彼女の強いところは、賛同という言葉に甘えていないことです。
来場者に楽しんでいただく事に本気だし、イベントの出店者が、その後、ビジネス的なメリットを得られるように計画をしているのです。

思いを証明するのは行動のみ、行動の結果には何らかの富の創出が必須。
ものすごい「名士」が誕生したものだと嬉しくなりました。

顧客を攻略して集めなくても、勝手に集まる。
囲い込まなくても、お客様の方から「ここにいたい」と言ってもらえる。

エンパワーメントに基づく、新しい商売の在り方です。

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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