リーダーの「あの行動」が部下のパフォーマンスを下げている

人の集中力とモチベーションを下げる大きな要因の1つに「他者との比較」があります。
自分を見失い強みが発揮されませんし、軸をどこに置けばよいかが曖昧になるので集中できなくなります。
ところが僕も含め、みんな他者との比較に翻弄されます。
企業によっては「仕組みとして」比較をやっているところもあります。

自分軸で仕事をする、生きること…これが成功の要諦だと思います。
そしてリーダーはそんな環境をつくることが役割になります。

他者軸ではなく自分軸で活動している時に高パフォーマンスを発揮する

世の中には比較が蔓延しています。選択が原則だから仕方がないと思います。
経営者が昇進を決めるのも比較ですし、お客様が店を選ぶのも比較です。
比較は宿命です。
ただ、それに翻弄されないことだと思うのです。
そのためにも「自分軸の成長基準」が必要だと考えます。

例えば、イチロー選手は軸をブラさないために「安打数」という評価基準を設けました。
首位打者といった比較による基準は持たなかったと言います。
自分でコントロールできることに集中したかったからだと言います。それが偉業の要因になったのだと思います。

「フロー」という概念があります。スポーツでは「ゾーン」と呼ぶことが多いですよね。
時間感覚を忘れ「今、この瞬間」にディープに集中した状態です。
スポーツ選手がこの状態に入ると、ピッチャーが投げたボールが止まって見えたり、サッカー選手がフィールドを上から観ることができると言います。
また、相手の動きを確信を持って予測できたりと神がかった力を発揮します。

では、どうすればフローに入れるか?と考えてしまいますが、入ろうと意図すると入れなくなります。「今」に集中していないから。
過去にも未来にも意識が向いていない、そして他者からの評価も気にしていない、そんな環境が必要だと言います。

上司の執念は出して良い場面と出してはいけない場面がある

比較されるのを意識することがフローを妨げると分かっても、意識してしまうのが人間ってものだと思います。
同時に、比較はエネルギーを生み出すのも事実です。
「アイツより上に行きたい」ってのも立派なモチベーションですよね。
ただ常に意識していると集中力と創造性が破壊されてしまいます。

使い分けが大切だと思います。
僕の友人に馬島誠というアスリートがいます。
バンクーバーパラリンピック、アイススレッジホッケー銀メダリストです。
彼はこんなことを言っていました。

アスリートの時間配分は、練習が99%、試合は1%だ。練習はキツイ。だから練習では勝つ執念(比較)を持たないモチベーションが維持できない。でも試合になったら執念を消さないとフローに入れない。

 

彼の言葉から僕はとても大きな気づきを得ました。
ビジネスパーソンは練習の割合が少なく、本番(試合)の割合が大きいですよね。
朝礼や終礼、そして事業計画立案、研修の時間が練習にあたります。ほとんどは営業時間(試合)です。

営業時間中は目の前のお客様に集中していないと優れた接客はできません。
フローに入った店員さんは、お客様が考えていること、望んでいることが確信を持って分かると言います。
接客中に業績や上司の目(評価)を考えたらフローに入れません。

使い分けることが大切だと考えたのです。
研修や事業計画を考える練習の時は業績や顧客の評価を思いっきり考える。
でも、本番では「今、ここ」に集中する。

メリハリをつけるためにはリーダーがこれらを混合しないことが大切だと思います。
仕事中に、リーダーが部下を監視すれば、部下はリーダーの目を気にします。
接客中に業績や評価の話をしたらフローが解除されてしまう。
部下同士の比較は百害あって一利なしだと思います。
執念は大切ですが、使い方で毒にも薬にもなると思うのです。

フローを経験したスタッフは、昨日の自分と今日の自分を比較すると思います。
より最高の自分でいることに拘りを持ちます。

みんなが自分軸で仕事ができる環境が大切、そんなことを常々思っているのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

 


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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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