風邪を引いたのに胃薬を飲んでも効果がない。企業でも同じ過ちをしているかも?

やり方ではなく、やる事を変えるフェーズに来ている企業が多い

企業は常に変化を求められます。
時代が変われば生活者の感性も変わる…だから、自ら変わらないと時代に置いてかれてしまいます。変わらないことは衰退を意味します。

どの企業も改善や改良、場合によっては変容しようと、すごく努力をしています。
その努力はムダにしたくない。
そのためにも「どこを変えるのか?」…ポイントを見誤らないことだと思うのです。

熱が出る原因が肺炎なのに解熱剤を飲んでも治りません。
適切な原因に手を打つことが大切ですが、そもそも肺炎にかかっていることを知らないと、何もしようがないよね。

実は、これは僕にとって大きな反省を含むことなのです。変えるポイントを見誤ってしまったことがあるのです。
今から5年ほど前に、ある企業から社員さん向けのマーケティングの社内研修を依頼されました。
結論から言えば、それはお断りすべきだったのです。

どういう事か?
その会社はマーケティングを改善しても、抱えている課題は解決しないと分かったのです。
ひとことで言えば、「やり方を変える」…社員をトレーニングしても解決しないということ。

「やる事を変える」そんなフェーズに差し掛かっていたのです。

具体的には、業界が衰退期に入り商売の形を変容させる必要があったのです。
商品をつくって売る…その形が世間に通用しなくなっていたというわけです。

すべてのモノやコトには寿命があります。
寿命が近づいている時は、やり方ではなく、新しい「やる事」を創造しなちゃいけません。

例えば、コダックはフィルムにこだわり破綻してしまいました。
対し、富士フィルムはサプリメントや化粧品の分野に進出し生まれ変わりました。
フィルムはコラーゲンに関する技術なので、それを応用したのです。

もし、フィルムの売り方研修なんて受けていたら、今の同社はなかったと思います。

変えるべきポイントを見誤らないとは、こういうことだと思います。

変えるべきポイントは「変えないこと」を決めることで定まる

変えるべきポイントを定めるためには、「変えないこと」を決めることが大切です。
捨てられないこだわりです。
先程のフィルムの例で言えば、富士フィルムは、社名にあるフィルムへのこだわりを捨てました。その代り、フィルムの「技術」にこだわりました。
抽象度を1つ上げたわけです。

企業の活動には抽象度の層があります。

「想い」→「ビジネスモデル」→「技術・ノウハウ」→「商品・サービス」という層になっています。
右に行くほど具体度が増していきます。
コダックは一番、具体的なものにこだわったわけです。対し、富士フィルムはその1つ、抽象度が高い技術にこだわった。
もし、仮にですが富士フィルムが想い…「思い出を残す」なんてことにこだわったらまったく別のビジネスが開発されたと思います。
それも面白い。

変えないこと、とは言い換えれば「捨てられないこと」だと思います。
たくらみ屋の相棒、森本繁生さんは、捨てられないことに気づく、効果的な手法を持っています。

自社の経営資源を、ふせんに書き、それを捨てるワークです。
捨てる時のやり方(儀式)に工夫があるのですが、それは企業秘密ということで。

捨てる際に、まったく心が傷まないものは、たいていの場合、具体的なモノです。
捨てられないモノがある場合もありますが、そこには特別な想いがあるからです。
想いと商品がセットになっているのですが、それを敢えて分離してみるのです。

すると、捨てられないこと、変えられないことが観えてきます。
それは、多くの場合、非常に抽象的なことです。

そこをゼロベースにする、その資源で誰かに喜ばれることを考える。

今、自社は、どこを変えるべきか?…今一度、考える時期に来ていると思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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