部下にイラつかない大物リーダーがやっている心のコントロール術

社長は人に関する悩みを抱えるものです。
「考えるだけで腹が立つ社員がいる」「なんで自分だけがこんなに大変な思いをしなければならないんだ」「社員が味方になってくれない」…
挙げればキリがないですよね。

そう思うことは悪いことではありません。人間であれば誰でも持つ感情だから。
大切なことは、その感情に支配されて「余計な言動」を起こさないことです。

我慢する?…逆効果だと思います。
今日は、それができるための「心のコントロール法」について考えたいと思います。

最高のリーダーはご機嫌でいる、部下を信頼する、部下を応援する

社長、マネージャーの感情の乱れは社員の成長にも会社の繁栄にも悪影響を及ぼします。
一番の原因と言っても過言じゃないと思います。
例えば、代表的なものにこんな弊害があります。

【自分とチームの創造性を破壊する】

人はワクワクしている時に最も創造性を発揮します。逆に不安や恐れを感じてドンヨリしていると創造性どころじゃありません。
普段業務でもミスが連発しますし、意識が散漫になるから忘れ物が増えたり事故も増えます。

僕にも経験があります。
ミーティング中に、真剣に話を聞かずに、時々クスッと笑うスタッフがいました。僕はそれが許せませんでした。
「なに笑ってんだ」と怒ったこともありますが、本人は「?」という顔をしていました。
別にバカにしたわけじゃなかったのです。
でも腹が立つ。
ミーティングは緊張感が漂うクリエイティブとはほど遠い雰囲気になってしまいました。
社員はいつも僕の顔色をうかがいノビノビと仕事をすることができなくなりました。

社長、マネージャーの一番の責任は「ご機嫌でいること」だと考えています。
自分がクリエイティブであるためにも社員が自由闊達に仕事をするためにも。

【社員の自発性、積極性を殺す】

部下が成長するのは「信頼して任せる」からです。
「自分で考え判断し行動する→行動の結果を自分で確認し検証する→また挑戦する」
これら一連を「ひとしごと」経験する中で育っていきます。
しかし、これを邪魔するのが上司の「余計な言動」です。
ひとしごとは丸ごと自分でやるから意味がありますが、つい社長、上司が口出してしまいます。
任された部下は「なんだよ」と思ってしまう。
これが続くと「信頼されていない」と思うようになります。そして「どうせ口出しされるのであれば二度と自分で考えない」と考えるようになります。
その姿を見たリーダーは「コイツ、やる気ないな」と決めつけ、最悪の悪循環が始まります。

組織を良くするのも悪くするのもリーダーの心ひとつ…僕は自分の経験からそう確信しています。
ご機嫌でいる。部下を信頼する。応援する。
言葉にすれば簡単なことですが、ここに感情が絡むから難しくなります。

どうすれば良いのでしょうか?

自分の感情を深く知ると感情に支配されなくなる

何も聖人君子になる必要はないと思います。
腹が立つのも不安を感じるのも部下がついてきてくれないと嘆くのも、全部、人間として当然のことだと思うのです。
思うこと、感じることに善悪はないと考えるのです。
多分、聖人君子と言われているだって持っている感情だと思います。

でも、それに支配されちゃいけません。
当時の僕は、会議中にクスッと笑うヤツの事ばかり気にしていました。自分1人が頑張っている、なのに社員はなんて他人事なのかと嘆いていました。
ご飯を食べている時も家族旅行をしている時も。

僕が最悪の心理状態に陥った時に、それを見かねて人生の大先輩が言いました。
「一体、お前は何を思っているのか?」と。
僕が、「実は、部下がこうでああで」と言うと、「起きている事は訊いていない。お前が何を感じているか、その感情だけ話してくれ」と言われました。

全部、吐き出しました。
吐き出して気づいたことが2つあります。
1つは、怒りや不安は避けずに「思いっきり味わうと」ウソのように消えてなくなることです。悩み事を他人に話すだけで、何も解決策が出ないのに楽になることってありますよね?

それまでは怒りや不満などは思ってはいけないという間違ったプラス思考を持っていました。
そんなのは無理です。
むしろ、そういう感情を許し自分が本当に感じていることを知ることだと思います。
ムカついた時は、心の中で激しく短く怒る。
悲しい時は、思いっきり悲しむことで心が解放されるのだと気づきました。

もう1つは、それまで本当に自分が思っていることに蓋をしていたことに気づいたことです。
例えば、先ほどの「クスッと笑う」話しで言えば、僕はムカついたのではなく本当は「悲しんだ」のです。自分の話を真剣に聴いてくれないことへの悲しみが一瞬で怒りに変わったのです。
怒り、イライラ、不安…それらの感情には「それを引き起こす感情」があると知りました。

それから、ムカついた時には、席を外し(カフェにでも行き)怒りの感情を味わい、何で怒ったのか?…その根本感情を探るようにしました。

すると不思議なくらい楽になるのです。

どうせ仕事をするなら、生きるなら、毎日をワクワクご機嫌で過ごしたいものです。部下を好きになりたいですよね。

そのためには自分の感情を深く知ることが欠かせないと考えるのです。
ちょっとしたトレーニングで人生は変わる、そう考えています。

それでは今日もご機嫌で仕事をしましょうね!

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指示ゼロ経営は「信頼して任せる」というシンプルなプロセスですが、それを邪魔するのが以下の心理状態です。
□社員が味方になってくれていないと感じる
□どうしても気に入らない社員がいて、そいつの事ばかり考えてしまう
□任せたのについ口を出してしまう(ダメ出しをしてしまう)
□社員への期待が大きい分、現実と比べてガッカリしたり腹が立ったりする
□素の自分でいられずに疲れる
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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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