「共創」は「競争」を経験しないと生まれない

時代は競争から共創へと移り変わっていると言われています。
本当にその通りだと思いますが、「共創」にはどこか楽園的なニュアンスがあります。
共創のためには競争をしない…
僕は果たしてそうなのか?と疑問を持っています。

共創はそんなに甘いものじゃない。むしろ厳しい世界だと考えるのです。

「共創」は指示ゼロ経営の大原則ですが、その真髄は「みんなで力を合わせよう」なんていう漠然としたものではありません。
個々が持っている能力、スキルを有機的に結合させることです。
人の能力はパズルみたいなもので、カタチがいびつです。不完全です。
得意なこともあれば苦手なこともある。
共創とは1人ではできないことをチームでやるのですが、それはパズルの凹凸を上手に組み合わせることを意味します。

ドラえもんの出来杉君にあまり登場の機会が少ないのは、万能すぎて共創の余地がなく面白くないからだと思います。
共創しないと物語として面白みがないですからね。

さて、面白みがあるかどうかは別として共創は企業にとって大きな課題です。
共創は誰に指示されずとも行うことが大切だと考えます。パズルの制作に時間がかかるのは1人の人間の判断でやるからです。
もしピースが自ら判断し動いたらめちゃ早いですよね。オカルト現象ですが 笑
パズルの場合は「これが正解」という絵がありますが、現実のビジネスでは正解は無数にあります。
状況が変われば正解も変わる…その時の最適解を自律的に見つけ出すことが真髄です。

さて、これを可能にするためには1人1人が自分の凹凸を知っていないとできません。
凹凸はどのように知るのでしょうか?
それは競争です。
競争に負けて自分の弱みを知ります。ショックを受けますが、人間は逞しいもので「じゃあ、別の分野で勝負しよう」となります。
そこで勝つ経験をした時に自分の凹凸を知るのだと考えます。

それを知った人こそが共創ができるのだと思います。自分は不完全だと知っているからです。
共創の心は道徳の「徳」だけでなく、損得の「得」でもあります。
1人ではできないことを共創で成し遂げ成果をつくることです。
そして利他の心でもあります。

競争をしないと利他性が生まれないという研究があります。

神戸大学と中央大学、大阪大学の共同研究「隠れたカリキュラムと社会的選好」によると運動会のかけっこで「手をつないでゴールする」というような反競争的な教育を受けたものは利他性が低くなるという実証結果を得ています。

どうしてか?
かけっこで競争しなくても、そもそも今の日本には受験競争があります。勉強が苦手な子にとっては、かけっこは自分の存在価値を示す絶好の晴れ舞台ですよね。
リレーで活躍したらクラスのヒーローです。
そこで存在を認められるから自己効力感が生まれ利他的になれるというわけです。逆にその機会を奪われた子はかわいそうです。
勉強ができる子もかわいそうです。もしかしたら自分は万能と思ってしまうかもしれません。
それでは共創はできない。

「人の良い部分を見る」というのは間違いではないと思いますが、それだけでは足りないと思うのです。
弱い部分も見るから共創が起きるのだと。
競争で勝ち負けを経験するから気付くことがあると思います。他人から「あなたにはこんな良い部分があるよ」と言われても、自分で掴んだものじゃないと実感が持てませんからね。

「競争」と「共創」にはそんな関係がある…反競争に偏ると理想とする共創も手に入らなくなると考えるのです。

平和ボケは危険ですね。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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