会社の業績を悪化させる、言ってはいけない社長のひとこと

社長の何気ないひとことが業績悪化を招いている可能性がある…先日、そんなことを知りました。
そのひとこととは「あれ、どうなってる?」です。つまり催促ね。
しょっちゅう言っていませんか?
僕は指示ゼロ経営にしてから言わなくなりましたが、以前は毎日のように言っていました。

なぜ催促が業績悪化を招くのでしょうか?

なぜ「あれ、どうなってる?」が業績悪化を招くのか

僕にこの事実を教えてくれたのは、たくらみ屋の相棒、森本繁生さんです。
つい先日の話ですが、今執筆している指示ゼロ経営の書籍の相談をした時です。かねてより「助け合いは業績向上につながる」と思っていました。そのメカニズムを書籍で紹介しようと思いアドバイスをもらったのです。
助け合いが業績向上につながる理由は業務のボトルネックが解消されるからです。

仕事は工程のつながりで成果を上げます。
どんなに効率的に材料を仕入れても製造能力がなければ在庫の山ができるだけです。製造能力があっても売る力がなかれば成果にはなりません。それどころか売れない商品の山が経営を圧迫します。
この流れが詰まっている部分をボトルネックと言います。ボトルネックは忙しくて悲鳴を上げています。
助け合う習慣がある会社ではボトルネック箇所に助けに行くのです。
しかも、刻一刻と変わる状況の中では指示命令されずとも動く必要があります。

ここまではOKですよね。
では、なぜ「あれ、どうなってる?」が業績悪化を招くのでしょうか?
理由はシンプルです。
催促をするということは仕事が期待通り進んでいないからです。で、大抵の場合、仕事が溜まっているボトルネック箇所である可能性が高いのです。
社長から催促されると、その仕事を優先してしまいますよね?本人が自分で考えた最もスムーズに流れる段取りが崩れてしまうというわけです。

つまりただでさえ流れが悪いのに、それに拍車をかけてしまうのです。

僕もこの話を聞いた時に「なるほど〜」と思いましたし同時に、ほとんどの企業で起こっていることだと思ったのです。

他にもある、あの禁句が及ぼす悪影響

「あれ、どうなってる?」にはもう1つ問題があると考えています。
そもそも催促をするということは、それ以前に仕事をお願いした経緯があるわけです。
何が問題かと言うと「自分で仕事を創造できていないこと」です。
上の者が考え司令を出す。下の者は司令を受け動くという構図は「頭脳と手足」の関係です。
考えることと実行が分離しているわけです。

これは由々しき問題だと思います。
その理由はいくつかあります。

自分で考えたものでないと自ら改良しない

僕は「ひとしごと」任せるという考え方が気に入っています。それは「自分で考え判断し決め、実行し、その結果を自分で確認し次に活かす」という一連のプロセスを言います。
どこか一部分だけ任せたのとは違い自発性も創造性も格段に向上します。仕事が楽しくなるので自ら自分の仕事を改良していきます。
だから改良・成長・進化が速くなります。

一人前を育てる一番の方法は、取りも直さず一人前として扱うことです。

逆に一部分だけを任せられた人…半人前として扱われた人は言われた以上のことはしません。自分の仕事とは思えないからです。

「あれ、どうなってる?」という催促は多くの部下にしていると思います。手足が多くなると優秀な頭脳であってもすべてを管理することは難しくなります。
管理するというのは「考え判断し決める」ということですが、変化が激しい時代に社長、上司1人の頭脳でやることは非常に困難だと思います。

総合的なコストが増大する

他人に動かされている人が行動するためには「それなりの理由」が必要です。外部からの刺激です。例えば、褒めたりすかしたりお駄賃をぶら下げたりと、色々と付け加えなければいけなくなります。
付け加えると経営は複雑になりますしコストがかかります。維持するためのエネルギーも膨大です。

これ本人が望むことであれば色々と足さなくて済みます。
社長、上司は本来すべきこと、やりたいことに集中できますよね。

「あれ、どうなっている?」を言わない、言わなくても良い状態を創ることだと考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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