「結果が出なければ意味がない」という発破が結果を出せないチームになる原因

仕事は結果がすべてです。
しかし結果にこだわるがあまりつい「失敗は許されない」「結果を出さなければ意味がない」「結果こそすべて」と言ってしまいます。
気合を入れる意味で言っていると思いますが、これを続けると結果を出せない集団になる危険性があります。

人間の心理を考えると言わない方が良いと考えるのです。
どうしてか?
今日の記事ではその理由と、何にこだわれば良いかを考えたいと思います。

こうやってオオカミ少年は信用されなくなる

例えば「失敗は許されない」という言葉ですが、熱く言ってみたものの実際には結果が出ないこともあります。勝率100%なんてあり得ません。
むしろ失敗の方が多く、そこから学び結果が出せる組織へと成長するわけです。

で、ここからが本題なのですが、リーダーが「失敗は許さない」と言ってみたものの、結局は許すしかありません。
その時にメンバーの心にある認識が生まれます。

「リーダーはそう言うけれど、結局失敗を許す」という認識です。

当然ですよね?
これを「ノーム現象」と言います。
暗黙の了解のことです。「失敗は許さないってのは言葉だけだ」と。

例えば、遅刻が多いスタッフに対し「今度遅刻したらクビだ」と告げたとします。しかし、次に遅刻した時にクビにしないとノームができます。
「遅刻してもクビにならない。口だけだ」と。

親が子どもに「宿題をしなければ晩御飯は抜きだよ」と言っても、結局は食べさせます。
すぐにノームはできてしまいます。

ノームの怖さはここからです。
拡大解釈が起きるのです。最初は「宿題をしなくてもメシは食える」だったのがやがて「親の言うことは話半分に聞けば良い」という解釈に変わるのです。
怖いですよね?

仕事に失敗はつきものなのに「失敗は許さない」なんて無理なことを言うと簡単にノームができてしまいます。
リーダーは自らの意気込みで弱いチームを育ててしまうというわけです。

死守すべきは「結果を出す行動を諦めない」こと

ではどうすれば良いのか?
こだわるべきは結果そのものではなく「結果を出す行動を諦めない」ことだと考えています。
こだわりではなく死守です。
結果には必ず原因がありますよね。良い原因をつくれば良い結果に繋がります。
しかしその原因は最初に描いたものとは変わることがほとんどです。
だからやりながら直していくことが求められます。
これを絶対に諦めないということです。
諦めてノームができたら負け体質が骨の髄まで染み込んでしまいます。

何をやってもダメな会社に成り下がると言っても過言じゃないと思うのです。

覚悟が要ることですよね。
同時にこれは失敗を許すことになります。
多くの人が挑戦できないのは失敗を恐れるからです。失敗が許されないのであれば挑戦しないことを選びますよね?
エネルギーは閉塞に向かいます。
かと言って、「いくら失敗してもOKだよ!」なんていうことでは緊張感を失います。
だから失敗は許すが、結果を出す行動を諦めるのは許さないという結論に至るわけです。

「諦めずに前に進むしかない」という選択肢だけを用意するのです。
恐れを軽減するとともにエネルギーは開放モードに向かいます。

またノームをつくらないためにはノームについて話し合うことも大切だと考えます。
ノームへの危機感を全員で共有することです。
負け体質が骨の髄まで染み込んでしまうなんて誰1人として望まないことです。
誰1人として望まないのであれば全員の協力で阻止することができます。

結果を出す行動を諦めないということも100%絶対にできるものではありません。
しかし、もしできない時があっても「ヤバい、ノームができるぞ」と全員が危機感を持てば、相当に阻止できると思います。

言葉は言霊であると同時に魔物でもあると思います。

ノームにはくれぐれも注意したいですね。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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