組織は創る時代から「自然とできる」時代へ変わっている

組織がガッチリと出来上がってる会社ほど小回りが効きません。
これは僕が大学生のころから経営学で言われていたことです。あれから25年が経った今、本格的にその悩みが大きくなっていると感じています。
多くの会社で変化の速さに組織がついていけないのです。

今日は変化に対応できる組織はどのように創るのか、ということを応じ形を考えたいと思います。

やることに応じ自己組織化される集団を育てる

僕はできるだけ組織ではなく「集団」という言葉を使うようにしています。その理由はやることに応じ形を変える…自己組織できる集団を意図しているからです。
そもそも組織は何かを遂行するために結成されますよね。
だからやることが変われば、それ合った組織に変わることが求められるわけです。ところが組織構造をガッチリとつくってしまうと変えるのに膨大なエネルギーと時間がかかってしまいます。
特に役職が厄介です。
「やることが変わったから部長、あなたは明日から平になってください」なんて、とても言えませんよね。
組織を再編した時には環境が変化していて、また振り出しに戻されるなんてことになりかねません。

例えば弊社では役職名を持っているのは僕だけです。(代表取締役)
それ以外は肩書を持っていません。やることに応じ変わるのです。名刺は自社で作っていますので小ロットで印刷することができます。今日から変われるのです。
肩書を変えたいんだけど名刺がまだたくさん残っているから、まあ、このままで良いや、となることも硬直化の原因になると考えているからです。

僕は賃金に関しては年功序列でも良いと考えていますが、それと肩書の序列をセットにしてはいけないと考えています。
例えば、次長という肩書がありますが多くの会社では明確な定義がありません。あったとしても「本当に必要な役割か?」と思うような役割であることが多いと感じています。
すべてがそうだとは言いませんがね。

ではなぜ、そんな肩書ができるのかと言えば、「平よりもちょっと偉い感」を出すためだと思うのです。
賃金と役職がセットになって昇っていくようにつくったのだと考えています。

役割はもっと大まか、抽象的なものが良いと考えています。しかもキッチリとした序列ではないものが。

自己組織化のためには役割は抽象的にする

抽象的な役割にすると、実は社内にはそんな多くの役割はありません。
弊社には4つしかありません。
1、日々の作業を心をこめて遂行する役割
2、1の役割が仕事をしやすいように段取りを組む役割
3、会社の未来を創る「たくらむ」役割
4、精神的支柱となる思想を示す役割

しかも「◯◯さんは1の役割だけ」とキッチリと定まっているわけではありません。
本拠地はあるけれどもケースバイケースで移動します。
イベントや販促企画などでは色んな役割の人が都度、集結してチームをつくります。
例えば、イベントを最初に企画するのは3の「たくらむ役割」です。彼らが発案しますが、大きな企画の場合は早い段階で実行メンバーを公募します。
その中にはアルバイトの新聞配達員もいますしパートの事務員さんもいます。
公募はオープンです。「一緒にやる人いませんか?」と。
誰も手を挙げない場合は名指しで誘うこともあります。結構、多くの人が「誘われたらやる」と考えているからです。
誘うけれども強引にはしません。最終的な意思決定は本人に任せます。参画しないという選択肢も尊重します。
事務員さんにいたっては最初からメンバーに入ることを想定してくれています。
誘われてやる人がいると、その人の姿を見て次なるメンバーが集まってきます。

そこでの働きには当然、賃金も発生します。

僕はこのスタイルが変化に適応できると実感しています。
そして自らの意志で名乗り出るので仕事へのモチベーションが高いのです。

こう言うと「ウチでこれをやっても立候補する人なんていない」という方もいます。
最初はそうかもしれません。
しかし、続けていくうちに積極的に参画してくれる人が現れると考えています。
そのためにも「来るもの拒まず」というオープンな受け入れ姿勢をつくることです。
何よりもやっている人たちが仕事を愉しむことだと思います。
楽しい場には自ら加わりたいと思うからね。

こうして集団からチームができる風土ができるのだと考えています。

組織はつくる時代から「自然とできる」時代へ、変えていく必要があると考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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