「動機づける+不安をなくす=自発的な行動」社員が自発的に動かない時にチェックする公式

頑張って社員教育をしているのに今ひとつ自発的に動かない。
教育のやり方が間違っているのか本気さが足りないのか?…相手は生身の人間だから原因が分からないことが多いと思います。
機械のようにメカニカルには行きませんが、そこには原因があるはずです。どんなに優れたエンジンを積んでいてもタイヤがなければ車が動かないように、どんなに情熱をかけようとも人とチームは動きません。

今日はそんな時にチェックする2つのポイントを紹介しますね。

人は意義を感じないことに自発的に取り組むことはない

自発的に動かない時にチェックするポイントは次の通りです。
1、やることの意義が分かっていない
2、恐れがある
人は自分が望むこと(意義を感じること)であれば自発的に動きたくなります。しかしやりたいと思っても恐れがある時には行動をストップしてしまいます。

例えば、購買行動がそうです。広告を見て欲しくなった商品があるとします。しかし、そこに値段が書いてなかったら怖くて注文はできませんよね。
以前に日本経済新聞の販促をした時にそのことを痛感しました。ビジネスパーソンにとって非常に魅力的な提案をしたのに問い合わせが少なかったのです。
調べてみると「問い合わせをしたら強引に勧誘される」と不安に思われたことが原因でした。

「動機づける+不安をなくす=自発的な行動」

これが公式です。
さて、では人材育成ではどんなことが言えるでしょうか?

「動機づけ」

会社が目指すものに魅力がなければ動機づけはされません。
例えば「2020年までに年商10億円を達成する」というビジョンはいまいちワクワクしません。その理由は、そこに人間が登場しないからです。
お客様、自分、仲間、家族、誰の笑顔もイメージできません。

かつて富士山の頂上に大型レーダーを造った会社があります。非常に危険な作業に携わる社員の心に火をつけるには何を伝えれば良いでしょうか?

「業界の競争は激化している。他社がやったことのない分野に進出する必要がある。それが富士山レーダーだ」

心が動きますか?

その会社のリーダーはこう言いました。
「東海道新幹線の車窓から見えるレーダーを指差し『あれは私が造ったのだ』と家族に自慢できる仕事をしよう」

イメージできますよね。その時の自分とそれを聞いた家族の顔が。
実際は子どもに言っても「ふ〜ん」で終わってしまうかもしれませんが(笑)

動機づけのポイントは意義です。そして意義は「人」が常に絡んでいるのです。

「参画」

人は参画した分だけ物事を自分事と捉えます。だからどんなに優れたビジョンでも、それを一方的に伝えただけではダメなのです。
「これをやりたいと思っているが、みんなはどう思う?」と投げかけ対話することが大切です。しかし実際には「でも…」が出ると思います。
不安ですからね。
だから不安の解消が必要だと考えるのです。

失敗を認めチームで取り組むと一歩を踏み出す勇気が出る

不安の典型は「失敗の恐れ」です。
誰だって失敗して責められた経験が記憶にこびりついています。やりたいと思っても失敗を叱責されることを考えると怖くなって尻込みしてしまいます。
自発的に動かない大きな原因はここにもあると考えています。

ではどうすれば良いか?
責任に対する考えた方を明確することが大切だと考えています。
責任には「取らされる責任」「取る責任」「果たす責任」の3つがあります。
取らされる責任は論外ですが、失敗の責任を取らなきゃいけないと思うと「行動しない方が得策」と判断します。
だから部下には「果たす責任」だけ負ってもらうのです。社長、上司は「取る責任」を負います。というか任せた以上「取る責任」は常に社長、上司にありますよね。
任せることには覚悟がいるのです。
「成功は自分の手柄、失敗は部下のせい」では誰も主体的に動きません。

失敗の恐れ以外に「未知なるものへの恐れ」もあります。恐れというよりも不安と言った方が的確かもしれません。

それを乗り越えるにはチームで挑戦することだと考えます。
1人では不安なことも仲間となら挑戦できますし、1人で考えても出ないアイデアが三人寄れば文殊の知恵で出ます。
1人では諦めてしまうことも仲間と励まし合えば根気が出る。

こうして勇気を持って一歩を踏み出せば新しく素晴らしい世界が観えてくる。
2歩目、3歩目は意外と楽に足が出るものだと思います。

「動機づける+不安をなくす=自発的な行動」

なんで社員は自発的に動かないんだ、と思った時にこの公式をチェックしてみてはいかがでしょか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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