創造性は身に付けようと思った瞬間に遠ざかる

「創造性の時代」だと言われて久しいです。
正解がない時代に正解を出す、オリジナルの解を出すには豊かな創造性が求められるのは言うまでもありません。
例えば、おもてなしはその最たるものだと思います。
その時、その場、その状況、その相手に応じてオリジナルの接客を創り出すのだからね。

企業は創造性の開発に本腰を入れる時期に入りました。
でも創造性って、発揮しようと思ってできるものじゃないんだよね…
今日の記事はどうすれば創造性が育つのかについて考えたいと思います。

創造性は発揮しようと思って発揮できるものではない

創造性は「結果」だと僕は考えています。無心で情熱を傾けた結果、発揮されるものだと。
だから創造性を発揮しようと頑張ってもできるものではないと思うのです。
身に付けようと思って身につ付くものではないと。
身も蓋もないですね…笑

でもモーツアルトは果たして創造的な楽曲を創ろうと思って頑張っていたか?…そうではないと思います。本人しか分からないことですがね…
きっと目の前の仕事に時間を忘れるくらいに夢中になり、仕事の行為自体から悦びを感じたから「結果的に」創造的な曲ができたのだと思います。

企業も同じだと思います。
いくら声を大にして「創造性の時代だ」と叫んでも養われるものじゃない。
むしろ遠ざかると思います。
僕の経験では、創造性が降りてくる時とそうでない時の違いは次のとおりです。

「降りてこない時」
・心配や不安がある時、未来に対する焦りや対人関係の不安を抱えている時
・気合が入りすぎている時
・飲みすぎて頭が悪くなっている時(笑)

「降りてくる時」
・ちょっと背伸びをすれば達成できそうな課題がある時(達成の可能性)
・車の運転中、特に高速道路を運転している時に「自然と」仕事のことを考えている時
・感性の合う仲間と愉しく仕事の話をしている時
・締切までに時間的なゆとりがある時

こんな感じです。
僕のつたない経験ですが、結構ヒントが隠されていると思います。
それが分かれば、社内を創造性にあふれる場にすることだってできると思います。

明確な課題、実現の可能性、創造性に縛られず自由でいる時に「なる」

「フロー」の研究で有名な心理学者、ミハイ・チクセントミハイはこう言います。

「意識を集中させて物事を考え続けると、思考は直線的で論理的で、予測可能な方向をたどる」
難しい表現ですよね…

簡単に言うと、目先のことに縛られると自由な発想ができなくなる、つまり創造性が降りづらくなるということです。
どうやら不安や心配、気合が入り過ぎていると、そのことに意識が奪われ創造性が阻害されということらしい。

このことから最高の状態は、「明確な課題があり、しかも実現の可能性を感じ、でもそれに縛られず自由でいる時」になるものだと思うのです。
だから運転中や散歩中、入浴中にひらめく人が多いのだと思います。

さて、企業で社員に創造性を発揮して欲しいと思うならそんな環境をつくることが大切だと考えます。

どうすればそういう環境はつくれるのか?
僕は「チームで取り組むこと」だと考えています。
その理由は、1人では思いつかないような事でもチームで話し合うと「三人寄れば文殊の知恵」で素晴らしいアイデアが生まれます。
しかも、それは夢物語ではなく実現の予感のするものです。
そして、1人では不可能なことも仲間と力を合わせればできる自信が持てるものです。

そしてチームが自由でいられるように社長、上司には配慮が必要です。
急かさない、口を出さないことだと。
任せるなら信頼して任せると腹をくくることだと。

逆に、そのために予め確認を取るべきことがあります。
「課題の出来栄え」と「期限」…要するにゴールです。
さらに加えるなら予算です。
これがないと安心して任せられないからです。

ゴールと予算を設定したら、後は任せる、そして待つ。
こうした環境はこれまでの管理の論理とは真逆です。

創造性は「結果」だと考えます。
結果が訪れるような原因…社内環境を整えることが何よりも大切だと考えるのです。

それでは今日も愉しい1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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