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自発的に動く社員が意識している5つのこと

部下が何か行動を起こす時に「何を一番気にしているか」…これを考えることが自発性を育てる肝だと考えています。
あなたの部下は何を気にしていますかね?
顧客のことでしょうか? 仲間のことでしょうか?
もし、それが「上司のこと」だとしたら自発性は発揮されないと考えています。
上司に怒られる、あるいは褒めれる、そんなことを考えさせてはいけないと思うのです。

自発的に行動している時に人は何を思っているか、何を考えているか。
今日はそんなことを考えてみました。

この5つを意識している社員は自発的に動く

自発的に動いている人が意識していることは次の5つだと考えています。
「意義」「ゴール」「シナリオ」「役割」「状況」

「意義」

意義とは「なぜやるか?」に対する答えです。自分たちの取り組みの意義が分からないことには積極になれませんよね。これは直接、モチベーションに影響を与えます。
しかも意義は感情で共感することが大切だと思います。
有名なレンガ積み職人の話があります。旅人が3人のレンガ積み職人に出会う話です。旅人が何をしているのか?と尋ねると1人の職人は「見れば分かるだろ。レンガ積みをしているのさ。毎日大変だよ」と答えました。2人目の職人は「大きな壁を作っているんだ。これが自分の仕事だ」と答えた。3人目の職人は「オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂を作っているんだ」と答えたという話です。
この3人が上司だったら、誰が一番チームのモチベーションを上げるかは自明ですよね。

「ゴール」

ゴールは「出来栄え」です。取り組みの完成形です。例えば、パズルには「これが完成形」という絵が初めに示されますが、これがなかったらヤル気にはなりません、普通の人は。
行き先が分からない新幹線に乗るなんて怖くて嫌ですよね。
先ほどのレンガ積みで言えば、美しい大聖堂の姿、そしてそこで祈りを捧げる人の表情までもがイメージできた時に真のゴールになると考えます。

「シナリオ」

どんなに優秀なレンガ積み職人でも設計図がなければ造ることはできません。というか造る気にもならないと思います。レンガ積みでは精密な設計図が求められますがビジネスにおいては「大まかな設計図が良いと考えています。その理由はどうせシナリオ通りに行かないからです。それだけ変化が激しいから。
シナリオ作成には時間がかかりますから、まずは大まかなシナリオを描き、すぐに行動してやりながら直すというのが現実的だと考えます。

「役割」

役割は上司から割り当てられるよりも自分から立候補したほうがモチベーションは高まります。だから必要な役者をラインナップして立候補で決めるのが理想だと考えています。もし、誰も立候補しない役割があったとしても、それも自分たちで調整することが大切です。

「状況」

状況とはゴールに行き着くまでのプロセスを客観的に見れることを意味します。状況判断です。
そのためには情報がオープンにされていることが欠かせません。
状況を見ながら柔軟にシナリオを書き換えること、そして役割を変えていくことです。

その日に結成されたチームでも自発的に動くことができる

さて先日、そんな5つの要件がわずか2時間ほどで整った場面を体験しました。
僕の親友であり、夢新聞仲間の渡辺 愛さんが尼崎市で親子参加型の夢新聞ワークショップをやりました。
このワークでは終了15分前をゴールに設定しています。親子が互いの存在の有り難さを感じる感動的な場面です。親は子に対し「生まれてきてくれてありがとう」と、子は親に「生んでくれてありがとう」と口にします。
すべてはこの瞬間のためにあります。
先日のワークショップではその時間を「15:45」に設定しました。

ワークショップにはサポーターが何人も来てくださいます。その多くが初めて夢新聞を見る方です。しかも、舞台みたいなものでスタートしたら動きを止めることはできません。何があってもサポーターが自分で判断し行動するしかないのです。
逆に、何が起きるか予測ができないので(相手が子どもなので)綿密なシナリオが邪魔になります。シナリオ外のことが起きた時にフリーズしてしまうからです。

大まかなシナリオを伝えたら役割を立候補してもらいます。
そして講師から想いを伝えます。
これが重要。

講師の愛さんは今年に入り人生の転機が訪れました。詳しくは書きませんが大変なことがあり悩み、悩んだがゆえに人生とは、人間とは?…そんなことを毎日ずっと考えました。
心が真っ暗になったこともありました。
「もっと良い自分になりたい。でも、何もできなくなるかもしれない」
闇に降りて、そこで自分は何者なのか?を考え抜きました。

そんなある日、街を歩いていると今まで観えなかった景色が観えたと言います。

「街を歩く人たちが輝いている」「目に入る景色が輝きを放っている」

羨ましいという意味ではありません。感動するくらいに輝いて観えたのです。

僕は思いました。
闇に降りたから観えるものがあるのだと。
「人って素晴らしい」…過去に何億人が口にしたそれを、闇の中から心の目で観た時の境地なのだと思います。
通行人は普通の人です。でも彼らから生命が立ち上がっている。
姿かたちを超えて放たれる生命です。

この瞬間に夢新聞講師としての愛さんは開花したのだと思います。

「あなたは太陽」

その輝きで未来を照らそう。それはどんな未来かな?あなただから成れるものがある。
そんな想いがこみ上げて来たのだと、僕には分かりました。

この想いを聞いたサポーターのモチベーションは最高潮です。
そしてゴールが共有されている。
実は、今回、愛さんは親子参加型の夢新聞は初めてだったのです。そしてこれまでで一番初心者のサポーターが多かったのです。
全体の流れを熟知しているのは僕だけですが、僕もその都度口が出せません。
皆さんの主体性に委ねるしかないのです。

結果は…
大成功でした。

参加者の感想も最高でしたが、何よりも僕が感じたのはサポーターの皆さんの充実感でした。

自分が参画して苦労して取り組んだ夢新聞で大きな感動が生まれた…
きっと「みんなの手で」これから広がっていくと思います。

普段の仕事も同じですよね。
「意義」「ゴール」「シナリオ」「役割」「状況」

意識してみてはいかがでしょうか?

それでは今日も素敵な1日を!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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