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多くの賛同者が欲しかったら、必要性を説く前に正直な気持ちを伝えてみる

誰にでも「正直に話したら相手が納得してくれた」という経験があると思います。
あれこれと手練手管を弄すよりも気持ちを伝えた方が上手くいく時がありますよね。
きっと自分の正直な気持ちに相手が共感してくれるからだと思います。
相手にも同じような気持ちがあるから。

でも、みんながみんな共感してくれるわけではありません。
正直な気持ちで相手が納得する…これはどこまで通用するのか?
今日はそんなことを考えてみました。

正直な気持ちを伝えたら売り込んでいないのに売れた

僕が社会人になって正直な気持ちを伝え上手く行った最初の経験は営業でした。
20代の頃、父の急逝で急遽社長に就任した直後でした。
正直に言うと、僕は家業はあまり継ぎたくなかったのです。でも、長男だからという理由で継いだのです。
継ごうかどうか迷った僕の背中を押したのは母の存在です。
母が電話越しで「家が大変だから帰ってきておくれ」と涙ながらに言うのです。
それで決意をしたわけですが、その時に思ったことは「どうせやるなら儲けてやる」ということでした。

継いで間もなく、何かの会合で地域の大先輩にそのことを話しました。
そうしたら肩をバンっと叩かれ「その根性だ!お前から新聞をもう1紙とってやる」とおっしゃったのです。
正直「?」でしたが 笑

何も営業はしていません。「儲けたい」という正直な思いが相手に届き、儲かるようにしてくれたということです。
この事例は例外的だと思いますが、同じような経験を後にもしました。

とある子ども向けの科学雑誌が新聞社から発売され、試しに読んでみると最高に内容が良かったのです。
売ろうと思う前に息子に読ませたいと思ったのです。
で、チラシに正直にそう書いたのです。
そうしたらすごく売れたのです。

これがもし「多くの方がお子さんのために買っています」だったらどうでしょうか?
客観的な事実ですが、思いは込められていませんよね?
僕の自分事で伝えたから出た成果なのだと考えています。同時に、ちょうどPTAの役員をやっていたので僕を知ってくれている人が多かったのも要因だと思います。知って人でないと共感は生まれませんからね。

他にも新潟県で小さなスーパーマーケットを経営する親友がいます。
ナショナルブランドだけでなく店主が自ら探した逸品を販売しているお店です。


とても売る力があるのですが、以前にそのコツを聞いたらこう言いました。

「自分が『ほう!』と思ったことをそのまま伝えるのが一番」

まさに顔見知りのお客様に正直な気持ちを伝えたのです。

思いが伝わった人から周りに波及していく

とは言っても、正直な気持ちに反応してくれる人の割合はそんなに多くないと考えています。
損得感情の理性よりも感性で動くイノベーターは全体のごく一部です。

しかしイノベーターが動かないとその他の多数派は動きません。
多数派は実績があるものを選ぶからです。

例えば、三重県名張市で化粧品店を経営する上村晃一郎さんがいます。彼は夢新聞の講師でもあり、夢新聞の開発にも尽力してくれた方です。
彼が一番最初に夢新聞を地元で開催する時に語ったことが非常に勉強になります。

普通だと夢新聞がどういうものか?…「自分の活躍を伝える未来の日付です」と伝えますよね?しかし上村さんは違いました。

「なぜ、僕が夢新聞の講師になったのか?」

つまり思いを正直に伝えたのです。するとすぐに賛同者が現れました。そしてその方が友人に知らせてくれたりSNSに投稿してくれたのです。
上村さんは「別に狙ったわけじゃない」と言いますが、開催を売り込むのではなく最初に賛同者を集めたのです。

今では三重県内で定期的に開催するまでになりましたし、大きなPTA大会の講師を依頼されるまでになりました。

このことは企業の組織開発にも当てはまります。
社長が何かやろうと思った時に、普通は「必要性」を説くでしょ?
時代的にどうだとか、会社の現状からして◯◯すべきであるといった具合に。

正直な思いを伝えたら良いと思うのです。そうすれば一部の熱い人間が賛同してくれるから。
一気に全体を動かそうと思わないことだと考えます。
逆に必要性だけではイノベーターは動きませんから、結果的に全体に広がることはないということです。

手練手管の前に正直な思いを伝えてみる。

とてもシンプルですよね!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
ワクワクすることに積極的なあなたが大好きです!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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