組織の最大の問題「変われない」はどのように解決したら良いのか?

企業には様々な問題がありますが、一番の問題は「変わらない」ということだと思います。
人は現状を変えたがらない生き物です。
失敗して損をしたくない、だからいずれジリ貧になることが分かっていても現状に甘んじちゃう。
変えずに頑張ろうとすると「精神論」が多くなる傾向があります。だって残された手段は「気合」だからね。
ところが、これが危険だと考えています。集団がバカになるからです。
そしてそれが風土になったらリカバリーは非常に難しいと思います。

今日は、どうすれば企業は変われるのか?…そんな事を考えたいと思います。

精神論は人を高揚させる。だから集団がバカになる

僕は精神論は決して嫌いではありませんが「使う場面」によると思っています。
変える意志がある場合は多いに結構だと思う。
意志がある人の言葉には具体性があります。たくらみ屋の相棒、森本繁生さんはTOCの国際インストラクターなのですが、「変える」というプロセスを分解して説明しています。

「何を」「何に」「どのように」変えるのか?

これに具体的に答えられない時は変革は上手くいかないと言います。
そりゃそうだよね。現在地(何を)とゴール(何に)が分かっていなかったら手法(どのように)なんて思いつくはずがないもん。

変える意志がない人は、当然ですがそれを正直には言いません。だから抽象的な表現になります。それが精神論です。
ところが精神論は人の脳に多大な影響を与えます。
「この難局を全員が一丸となり〜、知恵を結集して挑んで行こ〜うではありませんかー!!」なんて言われるとアドレナリンが放出されてその気になっていまいます。
僕なんか、そこに酒でも入ったら率先して「おー!」なんてやっちゃうし(笑)

もちろん中には冷めた目で見ている人はいます。でも、まわりがその気になると「空気」が出来上がるので面と向かって反論できなくなるのです。
かくして風土ができる。変えずに気合を入れるバカな集団ができあがるのだと考えています。

「おー!」は具体的、効果的な策がある時にだけ有効だと考えます。集団が一気に変革ムードになるからです。
そういう精神論は僕は結構好きです。

自律的な風土が集団バカを防ぐ

人は損をしたくない生き物です。だから挑戦せずに「しばらくは大丈夫」と現状維持を選んでしまいます。しかも意思決定層はあと数年もすれば定年退職を迎える年寄りだから企業が変革するのは本当に難しいと思います。

しかし集団の中には少数ですが変革に積極的な人種がいます。不思議なものでどんな集団にもいるのです。

例えば、僕はセミナーでこのことを感じます。
「人は損を避ける」ことを説明するのに参加者にある問いを出します。

ここに当たりとハズレが半々のクジがあります。当たりを引けば1万円もらえます。しかしハズレを引いたら5,000円を払わなければいけません。
引きますか?辞退しますか?
多くの人は辞退を選びますが、10人に1人くらいは挑戦するという人がいるのです。
僕は彼らを最高の尊敬の念を込め「アホ」と呼んでいます。

そして思うのです。
1割でもそういう人がいれば企業が変革を選択することができると。
彼らが空気に飲まれず自由意志を発揮できる環境であれば可能性はあると考えるのです。

その環境とは「自由にものが言える」というものです。
トップダウンで独善的に決めるのではなくしっかりとした議論をすることです。

人が損を避けるのであれば「変わらないことで損をする」とアホが変革の必要性を公言できる環境をつくることだと思います。
もちろんリーダーが現状維持大好きでアホの意見を潰したら元も子もないですが、リーダーに変革の意志があればすでに2人の変革推進者がいることになります。

そして2人いれば私も参画するという人がいます。3人いれば参画すると言う人はさらに多くいます。

こうして徐々に賛同者が増えていくのだと考えます。

人は良きにも悪きにも流される性質を持っています。
あなたはどんな風土を創りたいでしょうか?

それでは今日も素敵な1日を!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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