就業規則を社員が参画して創ると経営者意識が育つ

社長であれば社員に対し「なんで自分中心でしか考えられないんだろう?」とか「もっと全体のことを考えろよ」と不満に思うことがあると思います。

あ、社内で自分が一番自己中という社長もいますけどね…(笑)
全体を考えないから任せられない、で、任せられないから育たない、そんな悪循環に陥りがちです。

どうすれば良いか?
それは「全体を考える」という場を創ることだと考えています。しかも、1人ではなくみんなとそんな時間を持つことが大切です。

社員を大人にする一番の方法は「大人として接すること」

では「会社全体を考える機会」にはどんなものがあるでしょうか?
それは、これまで社長、経営幹部だけでやってきたことだと思います。
例えば…
「理念づくり」「経営計画づくり」「予算決め」「人員配置」…etc
それらを経営陣だけで決めて発表会をしてもやっぱり他人事になってしまいます。
人は自分が参画した分だけ物事を自分事にするという原則があります。
だから色んな場面で参画してもらった方が良いのです。

企業によっては細かなことまで社長、上司が決めているところもあります。
「休日ローテーション」「各種ルール」「作業の段取り」など現場にまつわることです。
これではどうしても「やらされ」になってしまいますよね。
できるだけ参画してもらった方が良い。

例えば、ある新聞店では休日ローテーションを上司が決めていました。部下から休日の希望を聞き、それを元に作るわけですがどうしてもみんなの希望に応えることはできません。
物理的に不可能なのです。
ところが…
不満が出るわけです。
「いつも◯◯さんの希望だけが通っている〜」なんて感じです。
「いやいや、そう見えるだけだよ」と、上司の方は言っていました。
上司はたまったもんじゃありませんよね。できるだけ希望に添えるように、公正になるように配慮したのにね。
部下は「自分の希望が叶わない」上司は「不満をぶつけられる」
誰にも得なことじゃないと思います。

質が悪い子どもと一緒ですが、子どもにしている原因は上司の方にあると思うのです。
なぜ子どものような不満が出るのかといえば、取りも直さず「自分中心」で見ているからです。というか情報がないから全体を観ることができないのです。
「情報が共有されていないところで上が決めると、部下は子どもになる」

そこで、みんなで集まってローテーションをつくることにしました。
すると、これまでがウソのように不満が出なくなったそうです。

就業規則づくりに社員に参画してもらうと経営者視点が身につく

「全体のことをみんなで決める」…一見するとすごく面倒に思えるかもしれませんが、これが全体視点を養う一番の方法です。

ローテーションの他にどんな方法があるでしょうか?
僕が一番、オススメするのは「就業規則づくり」です。
弊社の就業規則は社員が中心になって作りました。すごく悩みながら作りましたよ。
例えば、賃金規定。
初任給は、昇給は、賞与はどうするか? そりゃ多いに越したことはない。でも、欲しいだけ明記したら会社がおかしくなる。考えた挙げ句「会社の業績による」という、昔僕が作ったものと同じような内容になりました。
ほとんど変わらなかったのですが自分たちが参画した分だけ「全体視点」が養われ、会社を自分事と捉えてくれるようになりました。
劇的な変化でした。
みんなちゃんとした情報があれば大人の仕事をするんだよね。

ただ、就業規則は法律が絡みますので素人だけでやるのは危険です。
プロ(社会保険労務士)の監修が必要です。ウチは顧問社労士にお願いしました。

就業規則づくりは社員のマインドアップに最適、そう思っていたらそれをやっている社労士がいました。
東京都中央区にある「クリーロ企業文化研究所」の大沼恭子さんです。


指示ゼロ経営に理解を示してくれる心強いパートナーです。
HPに「指示ゼロ経営型就業規則」というメニューがあります。

「そんなことをしたら社員にとって都合のいい就業規則になる」と不安に思うかもしれません。そんなことはありません。
その理由があります。
会社を船に例えると分かりやすいと思います。
船の上で好き勝手やっていたら船が沈んでしまいます。自分中心に考えていたら船は老朽化します。
そうなったらみんな海の底。誰も得をしませんよね。
この事実をしっかりと理解してもらうので、船と乗組員双方が栄えるルールができるわけです。
しかも妥協案ではない。「双方が一緒に栄える」ルールです。

HPに明記されていますが、このサービスの目的は就業規則づくりではありません。
就業規則ができるというプレゼントもありますが、真の狙いは「指示ゼロ経営的な社風づくり」です。

社員が子どもになってしまうのは子ども扱いをするから。

・経営者がしてきた意思決定に参画してもらう。
・意思決定に必要な情報を提供する

これで大人の意思決定ができるはずだと考えます。
普段の業務では指示ゼロ経営のトレーニングは難しい場合は、こうした活動が最適だと思います。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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