任せて好き勝手になったらどうしよう?と不安に思った時の対処法

「社員がもっと自発的に動いてくれたら良いのに」と願う一方で、そうなったら不安も感じる社長が多いようです。
自分のコントロール下から離れて活動するのだから当然のことだと思います。
「好き勝手になるんじゃないか?」
「とんでもないミスをするのではないか?」
不安ですよね?
でも、任せないことには部下は育ちません。

今日は、もしそういう事が起こったらどうするか?を考えたいと思います。

基本、不安の8割は実際には起こらない

僕は「任せる前の心構え」と「任せて不安が的中した時の対処」の2つの側面から準備をすることが大切だと考えています。

まずは任せる前の心構えから。
社長のコントロールから離れて集団が動くのだから不安は尽きません。
でも、実際は不安の8割は杞憂に終わります。
僕もそうでした。
やってみて分かったことは、そんなに好き勝手はしないということです。
なぜならば誰も会社を悪くしたいと願っている社員はいないからです。
大きなベクトルは会社を良くする方向に向かうのです。
その上で、小さな問題は発生しますが、それはその都度、対応すれば良いと考えています。

失敗をするのでは?という不安もあります。
でも、それはしょうがないことだと思います。
だって、社長だって数々の失敗から学び成長してきたはずですよね。
自分はそうやって成長したが部下の失敗は許さないなんてのは傲慢だと思います。

そもそも、基本的に社員は会社を倒産させるような失敗はできません。
ところが例外もあります。
この指摘は以前に、セミナーで参加者から出たものですが、僕も「なるほど」と思いました。
アルバイトでも会社に破壊的なダメージを与えることができる時代だと言うのです。
それは「SNSへのアホな投稿」です。
コンビニで冷蔵庫に入っている写真をアップしたりとか(笑)

では、この件を参考にどうすれば良いかを考えたいと思います。

起きそうな問題は事前に社員とともに考える

変な投稿をしないように上司が管理・監視をするのは効果的ではないと考えます。
投稿する度にいちいち上司に見せ許可をもらうなんて不可能ですよね。
「こんな投稿をしようと思いますがいかがでしょうか?」
「おお、斬新だね〜!冷蔵に入るなんて!」
こんなことは無駄な仕事を増やすだけです(笑)

では禁止にするという手もありますが、失敗の危険性があるからやらない、では可能性の芽を摘んでしまいます。
そこでリテラシー教育が必要になるわけです。

起きたら大変なことになる事は事前に防止策を考えなければいけません。
確かにSNSは危険をはらんでいますよね?
この件をある学校で取り組んだSNS教育の事例で考えたいと思います。
SNSをめぐり子どもが被害を受ける事故が後を絶ちません。
多くの学校でSNSの使い方を教育していますが、ある中学校で劇的な成果を上げました。
その方法は「自分たちで考えてもらう」という指示ゼロ的な発想でした。

SNSにまつわる事件を自分たちで調べ、被害者がどうなったかを調べさせました。
先生から教えてもらっても怖いですが自分で調べた時のインパクトはとても大きかったと言います。
その上でSNSの利便性も考え、適切な使い方を研究してもらったそうです。

「他人から言われたことは他人事、自分で考えたことは自分事」です。

自律型組織に移行する上で様々な不安を抱きますが、実は、それは社員さんも同じ様に感じています。
セミナーに参加された社員さんは社長と同じような不安を持っていますもん。

指示ゼロ経営の大原則は「人の集団は課題に対し自律的に役割を決め解決できる」です。
なので、不安に感じたことは社長1人で悩まずに社員さんと一緒に考えれば良いのです。
きっと社長も驚くようなアイデアが出ると思います。
心強いと感じると思います。

不安の8割は杞憂に終わる。
それでも起きたらまずいと思うことは「みんなの課題」にして集団の知恵で解決することだと考えます。

どうでしょうか?
少し不安は解消されましたでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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