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懇切丁寧に教える上司は良い上司か?教えない人材育成で学習する集団を育てる

自分たちで考え課題を解決できるチームを育てるためには「教えない」ことだと考えています。
教えたら自分で考えなくなり、何かあるとすぐに社長、上司に相談に来るからです。

リーダーが教えない会社は、社員がよく育ちます。
なぜならば、仲間に相談し学び合うようになるからです。

現場で判断して最高の仕事をするためには、仲間同士で考える習慣をつけること、今日はそんな記事です。

教えない教育「アクティブラーニング」とは?

僕は、夢新聞協会という一般財団法人の理事長を務めています。
小学校などにお邪魔して夢新聞教室をやらせていただいているのですが、そこではアクティブラーニングを基本にしています。

基本的な考え方は「こちらが教えなくても、自分たちで考えれば分かることは、一切教えない」というもの。

例えば、先日もとある小学校で行いました。
夢新聞を始めた5年前は「教えてやらせる」という普通のスタイルでした。
するとどうなるか?
説明したのに聞いていない子どもがいる。
う〜ん、昔の僕を見ているようだ、今でもか…笑
で、質問攻めにあって、気付くと時間が終わって書けない子が続出するという状態でした。

そこで、アクティブラーニングを学びました。
上越教育大学に西川純先生というアクティブラーニングの第一人者がいます。
『学び合い』というメソッドの開発者です。
先生の著書を読み、授業風景の映像を研究、そして実際に会って話を聞きました。

それを導入したら、今までがウソのように上手くいくようになりました。

アクティブラーニングでは加速度的に人材が育つ

アクティブラーニングは「集団は賢い」という信頼が基本にあります。
1人1人を見れば、デキる人、そうでない人がいますが、集団で協働するとすごい力を発揮します。

どうすればそうなるの?
具体的には「ミッション」と「制限時間」を設け、全員が達成することを求めます。
「1人も見捨てない」ことが結果的に1人1人が一番得をする方法だからです。
人には得手不得手があるでしょ?1人では限界がある、だから協働が必要なのです。

子ども達を観察していると面白いですよ。
まずは、自分の夢新聞を書かなきゃいけないので、一旦は自分の世界に没入します。
しかし、途中でミッションを思い出し「行動」を始める子どもが必ず出ます。
必ずというのは100%です。
出来ていない子、迷っている子がいないか気にするのです。
自分の机を離れ、出来ていない子のサポートをする子、「教えて」と積極的に助けを求める子、時間を気にしてみんなに伝える子…
人によっては、黙って見守るのがベスト、という判断をして静かにしている子もいます。
そうすると、それをマネする子が出て、全体に伝染していくのです。

学び合い、支え合う姿は感動的ですよ。
僕たち講師が思いもつかないような素晴らしいアイデアを出し合いますので、完成品のレベルも高くなります。

分からないことがあると、すぐに社長に相談する社員は多いと思います。
それに答え、的確な指示を出すのもアリだと思いますが、より良い成長を望むなら、学び合う環境づくりが必要だと考えます。
常に社長が正解を示し続けることができない時代ですしね。
自律的に学習する集団づくりが求められると考えています。

僕がこの方法を導入した時に思ったことは「寂しい」ということでした。
だって、今まで僕に相談に来た社員が自分たちで解決してしまうのだから。
寂しさに耐えられず、思わずちょっかいを出しちゃうんですよね。
でもそれをやると元に戻ってしまう。
強いチームを創るためにグッと堪えました。

チームが育つと、社長の限界を超えた解決策がどんどん出るようになります。
自分たちで考えるから責任意識が生まれます。

そして社長は寂しくなる(笑)

自分たちで課題を見つけ学び合い行動するチームを育てるためには「教えない」こと。
教えない人材育成を取り入れてみてはいかがでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

 

 

 

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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