消極的でヤル気のない社員を、注意を与えずにヤル気にする方法

ヤル気がなく消極的な社員に不満を持っている社長は多いと思います。
会議でいつも黙って下を向いている。
いつも傍観者で消極的。
他人事…

何とかしようと思って色々と策を講じても効果がない…
僕は、その原因を本人ではなく仲間との関係性にあると疑っています。
人は自分の行動を集団の中の立ち位置で決める「社会性の生き物」だからです。

今日は個ではなくチームという社会の在り方を変え活性化したチームにしようという内容です。

人は集団のエネルギーバランスで自分の役割を演じる

「社長あるある」な話に、社長がセミナーに参加した翌日に社員のテンションが下がるというものがあります。
セミナーで学んだことにすっかりと感化され、翌朝に社員を集めて「今日からこれをやるぞー!」と息巻くと、多くの社員は「は〜」と盛り下がります。
経験ないですか?
僕には数え切れないくらいありますよ。
自己啓発系のセミナーに出た翌日、社員に「今までみんなのことを心から信頼してなった」と謝った事がありますが、社員からすれば変な宗教にハマったのでは?と心配になったことでしょう(笑)
かと思いきや戦略的、実務的なセミナーに出た後は急に「仕事は結果が全て!」と言い出す…
引くよね?

逆もあります。
社長がすごく落ち込んでいると、社員が「そんな時もありますよ。私たちも頑張るので前を向きましょう!」と積極的になることもあります。

実は人は集団内のエネルギーバランスで自分の立ち位置を決めていると言います。
イケイケ・ハイテンションな人がいると、それと対極をなすローテンションな人間が生まれるというわけです。
社長がこれをやると「一人相撲状態」になりやすい。

実は、いつも下を向いて黙っている社員がいる原因は自分かもしれません。

かと言って、この原理を社員のヤル気向上に利用すると危険です。
なぜなら社員がコントロールの匂いを嗅ぎ取り警戒するからです。
「社長は肚に一物持っている」と疑うと信頼関係は築けませんし社長の言うことを信用しなくなってしまう危険性があるのです。

意識せずに自然体でいるのが一番だと考えています。
そして、集団全体のエネルギーバランスを観て対処することです。

消極的な社員にフォーカスせず環境をチェックする

エネルギーバランスに関連した話ですが、集団はミッションを持つと自然発生的に3つの役割を自律的につくり出すと言われています。
「リーダー役」「フォロワー役」「傍観者役」です。
「役」と表記しているもは肩書上の役職と区別するためです。

役職上のリーダーが仕切らない状態で集団がミッションを持ち行動を開始すると、まずはリーダー役の人が行動を起こします。
次にフォロワー役に伝播していきます。
フォロワーが一番、人数が多いです。
そして傍観者…というとネガティブな印象を持つかもしれませんが、集団内に自然発生的に生まれる役割なので良し悪しは評価しません。

ただし、これらの3役にはタイプがあります。
リーダー役が独裁者だとフォロワー役は馴れ合いになり、傍観者役は無関心を決め込みます。
独裁者がAと言えば集団の意思決定もAになります。
リーダー役が馬鹿だと組織も馬鹿になってしまいます。

リーダー役が民主的だと、フォロワー役は積極的になり、傍観者役は「縁の下の力持ち」になります。

前者の状態の責任は特定の役割にあるわけではありません。
全員で創り出している現実と捉えます。
例えば、社長が一番、嫌いな「無関心な傍観者」に「お前、ダメじゃないか」と注意すると彼らは「だってアイツ(リーダー役)が独りよがりだからヤル気にならない」と言うでしょう。
では、そのアイツに「もっとみんなの意見を聞かないと…」と言うと、大体「そうは言うけど、アイツらがヤル気がないから自分1人で頑張っているんだよ」と言うでしょう。

この状態から抜け出すには「集団の状態は全員でつくり出している現実」という共通認識を全員が持つことです。
犯人探しをしても解決しません。

社長は、このことを踏まえ個々ではなく全体を俯瞰する視点を持つことが大切だと考えています。同時に、自分が「独裁的なリーダー役」になっていないかチェックすることだと。

人は関係性の中で自分の立ち位置を決める生き物です。
いつも積極的なあなたも、あなた以上にイケイケの人がいると大人しくなると思います。

全体のエネルギーバランスを観ていきましょう!

それでは今日も素敵な1日を!

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米澤 晋也

米澤 晋也

1971年長野県生まれ。有限会社共和堂代表取締役
指示・命令をしなくても自ら考え行動する社員を育て、社長が掲げるビジョンに向かい1つになる組織を創る方法論「指示ゼロ経営」の実践組織Tao&Knowledgeを主宰する。
1人1人が自由に行動し、創造性を発揮しながらも調和する、Jazzのジャムセッションのような組織です。
特に2代目、3代目経営者が自分の組織を創るための実務を得意としています。

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